家族や友人たちと楽しむ手持ち花火は、夏の風物詩の1つです。
一昔前までは、自宅の前や近所の公園で花火を楽しむ光景がよく見られましたが、近年では、流れてくる煙や騒ぎ声などがトラブルにつながるケースも少なくありません。
そもそも、路上や公園などのスペースで花火をすることに、法的な問題はあるのでしょうか。
公園や道路での花火は違法?
街中で花火をする際の基準や法的ルールについて、大阪府大阪市で『まこと法律事務所』を運営する北村真一弁護士にお話をうかがいました。
――公園や道路で手持ち花火をすることは、法律や条例違反になるのでしょうか?
まず公園についてですが、多くの自治体では『都市公園条例』などで公園内での火気使用を原則禁止しています。
たとえ小さな手持ち花火であっても、火災予防やほかの利用者の安全を守るために禁止されているケースが多いため、事前に公園の看板や自治体のウェブサイトなどで確認する必要があります。
――道路(路上)での花火はいかがでしょうか?
道路上での花火も注意が必要です。
道路交通法第76条では『交通の妨害となり、または交通に危険を及ぼすおそれのある行為』が禁止されています。
煙で車の視界を遮ったり、通行人や車に火花が飛ぶような状況で花火をすると、道路交通法違反に問われる可能性があります。
※写真はイメージ
――夜遅い時間の花火には、どのようなリスクがありますか?
深夜(おおむね夜22時以降など)に大声で騒いだり、音の出る花火を鳴らしたりすると、軽犯罪法第1条28号(静穏妨害)に触れる可能性があります。
また、一部の自治体では『夜間花火禁止条例』などを設けており、指定時間以降の花火行為自体を禁止している地域もあります。
――近隣トラブルや警察への通報に発展することも多そうですね。
煙や騒音は近隣住民とのトラブルになりやすく、近所から警察へ通報されるケースも少なくありません。
また、火の不始末で他人の車や家に火花が飛んで焦げたり、火災を引き起こしたりした場合は、器物損壊や重過失失火罪などに問われ、民事上の損害賠償責任を負うリスクもあります。
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――街中で安全に花火を楽しむためには、どうすればよいでしょうか?
まずは『花火が許可されている場所』をしっかり確認することが第一です。
自治体によっては、指定された公園や河川敷の一部エリアで、水バケツの持参や時間制限を守ることを条件に手持ち花火を認めている場所もあります。
消火用の水バケツを必ず用意し、煙が近隣の家に直接入らない場所を選ぶこと、そして夜遅い時間(21時や22時以降など)は避けることが大切です。
遊んだ後はゴミをしっかり持ち帰り、炭や火種を完全に消火して、きれいにして帰るのが鉄則ですね。
正しいルールを守って、楽しい夏の思い出を作ろう
夏の楽しい思い出になる手持ち花火ですが、一歩間違えると条例や法律違反になってしまうリスクを秘めていることが分かりました。
「ちょっとくらいなら大丈夫」と油断せず、指定された場所や時間、マナーを守って遊ぶことが、トラブルを防ぐ一番の近道です。
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安全とマナーに配慮した一手間が、安心して夏を楽しめる最高の思い出につながるでしょう。
[文・取材/LUIS FIELD 構成/grape編集部]

