こんにちは!「#パンが焼けたよ で全員集合!」を合言葉に、パン作りの楽しさをみんなでシェアする活動をしている、「日々のパン」代表の吉永麻衣子です。
熊本で大きな地震が発生しました。被害に遭われたみなさまへ、心よりお見舞い申し上げます。
日々のパンには、「防災パン」という大切に伝え続けているレシピがあります。
このレシピが生まれたきっかけは、2018年の西日本豪雨の際にいただいた一通のメールでした。
「いつもレシピを使わせていただいています。私は広島に住んでおり、今回の豪雨で被害を受けました。子どもがどうしてもパンが食べたいと言って泣いています。パンは買えず、手元には強力粉と塩、イーストがあります。こんな材料でも焼けるパンを教えていただけないでしょうか」
当時は道路が寸断され、食料が思うように届かない状況でした。真夏の暑い時期、避難生活を送る中で、お子さんが「パンが食べたい」と泣いている様子を思い浮かべると、いてもたってもいられず、私は少しでも役に立てればと思い、Instagramでこのレシピを公開しました。
もちろん、災害時はまず身の安全を守ることが何よりも大切です。
そして、少しだけ心に余裕ができたとき、焼きたての温かいパンが、不安な気持ちを少しでも和らげ、ほっとできる時間につながれば──そんな願いを込めて、この「防災パン」をお届けしています。

困ったときの、日々のパンの「防災パン」レシピ
調理時間
全体の調理時間は約60分
※発酵時間により変動
分量
4人分程度
材料
- 強力粉…紙コップすりきり2杯分
- 水…紙コップ2/3杯(牛乳や野菜ジュースなどでもOK)
- インスタントドライイースト…3g
- 塩…4g(3本の指でひとつまみがおおよそ1g)
- 砂糖…12g(3gのスティック4本分)
- 液体の油…小さじ2程度
使用する道具
- 紙コップ(約200mlのもの)
- キッチン用ポリ袋(0.03mmがおすすめ)※ボウルでもOK
- ガスコンロ
- フライパン(ふたがなければアルミホイルを代用してもOK)
- カード(なければ、牛乳パックを切ったものを代用してもOK)
作り方
<生地作り>
1. キッチン用ポリ袋に、強力粉、塩、砂糖を入れる。

2. 紙コップに、水とインスタントドライイーストを入れて、イーストが沈殿するのを待つ。
3. 紙コップの中身をポリ袋の中に入れる。
4. ポリ袋に空気がいっぱい入るように閉じて、大きく振る。

5. ある程度材料が混ざったら、ポリ袋をもんで生地をこねる。耳たぶくらいの硬さになればOK。

6. ポリ袋の中に油を入れて、外から生地に油をまとわせ、生地をひとまとめにしたら、ポリ袋から空気を抜いて、軽く縛る。
<一次発酵>
7. ポリ袋を温かいところ(常温)で発酵させる。
※30℃では約1時間で発酵しますが、室温が低ければより長時間、室温が高ければより短時間で完了します
※生地が約2倍の大きさにふくらむのを目安にしてください

<成形・仕上げ発酵>
8. ポリ袋から生地を取り出す。ベタつく場合は、油を手につけて生地を扱う。
9. 生地を食べやすい大きさに切り分ける。
※このとき、カードがあれば便利ですが、なければ牛乳パックなどを切ったものを代用しても便利です
10. 切り分けた生地は簡単に丸めてフライパンの上に並べる。このとき、くっつけて並べても、離して並べてもOK。
※生地がのりきらない場合、余った生地は乾燥を防ぐためラップやポリ袋などで乾燥を防いでください
11. 並べ終えたら、ふたをする(ふたがない場合はアルミホイルを代用)。IHコンロの場合は強火で30秒、ガスコンロの場合は強火で20秒フライパンを温める。終わったら火を止めて15分待つ。
※時間がなければこちらの工程を飛ばしてもOKですが、仕上げ発酵をするとふんわり焼けます
<焼成>
12. 弱火で片面7分ずつ焼けば完成。
※ガスコンロや火を使用するため、周囲の安全を十分確認できる状況で行ってください
パンが食べたい!と思ったときに焼ける選択肢があることは、安心材料のひとつになります。ぜひ見るだけでなく、一度焼いてみてほしいと思っています。百聞は一見にしかず。一度作ってみると、もしものときの備えとして役立つと思います。焼きたてのパンで、被災された方の心が少しでも休まりますように。

