家族から「豚みてえにがっつくな!」と心無い言葉を浴びせられる→誰にも愛されない孤独感から過食に走ってしまう女子高生のリアル【作者に聞く】

家族から「豚みてえにがっつくな!」と心無い言葉を浴びせられる→誰にも愛されない孤独感から過食に走ってしまう女子高生のリアル【作者に聞く】

食べているときだけ「満たされる」けれどそのあとの罪悪感が地獄に突き落とす
食べているときだけ「満たされる」けれどそのあとの罪悪感が地獄に突き落とす / (C)サイコミ 画像提供/イララモモイ

サイコミで掲載中のイララモモイ(@iroiro_kangae)さんの『付き合えなくていいのに』は、好きなのに付き合えない片思いを描いた作品だ。今回紹介する「詩歌と北山の場合」は、周りからからかわれ、痩せたいと摂食障害の沼に落ちていく女子高生を描いている。Xに投稿すると3.5万のいいねが集まり、「みんなコンプレックスの塊」「リアルの女子の人間関係が妙に刺さる」などの反響があった。今回は、イララモモイさんに制作の経緯などの話を聞いた。


■食への執着と人間関係の不全感
「付き合えなくていいのに」(詩歌・北山の場合)01
「付き合えなくていいのに」(詩歌・北山の場合)01 / (C)サイコミ 画像提供/イララモモイ
「付き合えなくていいのに」(詩歌・北山の場合)02
「付き合えなくていいのに」(詩歌・北山の場合)02 / (C)サイコミ 画像提供/イララモモイ
「付き合えなくていいのに」(詩歌・北山の場合)03
「付き合えなくていいのに」(詩歌・北山の場合)03 / (C)サイコミ 画像提供/イララモモイ


おいしいものを食べているときは「幸せ」を感じる、ぽっちゃりした体型の詩歌。スポーツテストの走り幅跳びでは、どっすん!と飛んだ姿を見た男子にからかわれてしまう。最近は親友といっしょにいても疎外感を感じ、家族からも「豚みてぇにがっつくな」と言われ、ごはんの時間も楽しくない。

そんなとき詩歌を励ましてくれるのが、SNSでつながっている黒猫さんだ。「よくがんばったね、しいちゃん」と優しくされ、黒猫さんと会うために「痩せよう!」とダイエットを始める。

イララモモイさんは、もともと摂食障害をテーマにした漫画を描きたいという気持ちがあったという。詩歌のバックグラウンドを考えたとき、この設定がしっくりくると感じて描くことを決めたそうだ。

詩歌はダイエットを頑張るものの、教室でお腹が鳴ったり、トイレで親友に悪口を言われる瞬間を目撃したりする。本作でこだわった部分について、大きなテーマである詩歌の「食への恐怖」や「執着心」は、人間関係への不全感によって強まる部分が大きいと考え、そういった面の絶望感のリアリティにこだわったと語る。

■自身の経験や知識をいかしたキャラクター像

詩歌自身、今の状態を変えたいと思っているものの、頑張れば頑張るほどよい方向には進まない。モデル像ははっきりいないが、イララモモイさん自身が「食への難しさ」を感じた経験や、摂食障害に関する参考書や論文、SNSでの発信などから得た知識をいかして詩歌像を作り上げたという。

嫌なことがあるたび、コンビニで好きなものを買い込む詩歌。友達も黒猫さんも助けてはくれない状況で、やっぱり「食べ物」だけが「幸せ」で満たしてくれると過食に走ってしまう。

本作の続きはサイコミで読むことができる。また、これまで電子書籍のみの配信だったが、2024年11月より紙の単行本も発売されているため、ぜひ手に取ってみてほしい。


取材協力:イララモモイ(@iroiro_kangae)

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