猫が『便秘』になったときに見せるサイン3つ 放置すると起こりかねないリスクや対処法まで解説

猫が『便秘』になったときに見せるサイン3つ 放置すると起こりかねないリスクや対処法まで解説

3.コロコロと硬く、細長い便(もしくは細切れ)

野外で穴を掘る猫

3つ目の便秘のサインとしては、コロコロと硬く、小さくて細切れな便、です。

健康的な猫の便は、一般的には、バナナのような形(あるいは楕円形)に近く、人間の大人の人差し指一本程度の大きさがあります。ほどよく水分を含んでいて、粘り気があり、いつも食べているキャットフードよりも濃いめの色が特徴です。

理想の便は、愛猫の健康をはかるバロメーターであり、飼い主さんもぜひ目指したいところでしょう。

実は、食事以外にも、猫のお通じを良くするためのマッサージ法があります。

やり方はシンプルで、愛猫の脇腹をやさしく揉んだ後、お腹を「の」の字を描くように撫でるだけです。1日5~10分程度、スキンシップの流れでやると、愛猫も取り組みやすいかもしれません。

誰でもできる簡単な方法ですが、愛猫のリラックス時を見計らってやるのがポイントです。

もし実際に行う場合は、念のために、かかりつけの獣医師さんの指示や指導を仰ぐと安心できます。

放置すれば「巨大結腸症」になる危険性も

女性獣医師に診察される長毛猫

愛猫の慢性的な便秘をそのままにすると、やがて、「巨大結腸症」になる危険性があります。

「巨大結腸症」とは、詰まった便が原因で結腸が伸びきってしまい、排便を促す蠕動(ぜんどう)運動の力が著しく低下する病気のことです。排便困難のほかに、血便や嘔吐などの症状が表れることもあります。

状態が悪化すると、「人工的に便をかき出す」、あるいは「拡張した腸を外科手術で切除する」という可能性も出てくるので要注意です。

いずれにしても、「巨大結腸症」は、脱水症状や食欲不振を伴い、最終的には猫の命に関わる病気です。絶対に放置せず、速やかに愛猫を動物病院に連れていってあげてください。

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