由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫は自称「気配りじょうず」で育児にも積極的に参加してくれますが、安全面に配慮が足りない面が多くてぎくしゃくすることも。
ある日、由美さんは家族で友人主催のホームパーティーへ。失言してノンデリ認定された夫でしたが、気配りじょうずなパパ友の行動をまねて、夫は名誉挽回! 喜んでもらえるのがうれしくて、その後も見習って行動し続け、会社の同僚からも褒められました。
そんな中実家へ帰ると、今度は由美さんに対して父がノンデリ発言。夫がすかさず指摘し妻を庇ったことで、由美さんは夫の成長に感動します。一方夫は、父を見て自分の今までのノンデリな言動に気づき、反省したのでした。
そんなとき、義父の不注意からこころちゃんが椅子から転落。転落寸前に夫が手で頭を守りましたが、念の為病院へ。様子見でいいとの診断を受けてひと安心した夫婦のもとに、父親から電話がかかってきました。電話に出ると、父親は娘のけがを軽んずる態度。2人は、直接話をしようと実家へ戻ったのでした。
「けがはどうだった? 大したことなかっただろ?」
反省の色がまったく見えない父親に、ますます怒りがわいてくる聖也さん。さらに父親は、由美さんの姿が見えないと気づくと「嫁のくせに、先に帰ったのか」と不満を口にします。
「あんたに会いたくないんだよ。わからないか?」
聖也さんの言葉に父親は憤慨しましたが、しかしそれ以上に聖也さんは熱くなっていました。父親の肩をがしっとつかみ、怒りをあらわにします。
「俺、あんたにめちゃくちゃ怒っているんだよ」
保身に走り、逆ギレする父








聖也さんたちの忠告に耳を貸さず、娘の椅子のベルトを留めなかった父親に、聖也さんは怒りをぶつけます。
「落ちたあと、保身に走ったアンタが1番許せないんだ」
「病院で診てもらうまでの時間……どれだけ怖かったか、アンタも親ならわからないか?」
父親のせいで娘が危ない目にあったのに、自分は悪くないと言い訳をして保身に走ったことが許せない──
その思いを、聖也さんははっきりと父親に伝えました。すると父親は……。
「いや、大げさだろ」
「無駄に騒ぎ立てるから心臓バクバクして寿命が縮まったわ」
「勘弁してくれよ」
聖也さんは、これだけ「何に怒っているか」を具体的に伝えても、娘に起こった事故のことも、聖也さんたちの気持ちも軽視し続ける父親の態度に、絶句したのでした。
◇ ◇ ◇
自分の非を認めず「大げさだろ」と言い放つ父親の姿には、思わず呆れてしまいますよね。しかし、どれだけていねいに伝えても、相手が聞く耳を持たない場合、言葉だけで理解してもらうことには限界があることも事実です。
そのような相手に対しては、「子どもの安全を守るためにできることを、自分たちで徹底する」という方向に意識を切り替えることが大切なのかもしれません。もちろん、相手が理解して変わってくれることが一番望ましいですが、それが難しい場合は、自分たちが子どもをどう守るかに集中することが、長い目で見て自分たちのためにもなるのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント

