我が子の睡眠時間は足りている?「発達障害」との関係や乳幼児の睡眠の目安【医師監修】

我が子の睡眠時間は足りている?「発達障害」との関係や乳幼児の睡眠の目安【医師監修】

乳幼児の睡眠や食事の行動は個人差が大きく、特に初めての子どもの場合は「この行動は異常?」「それとも普通?」などの判断がつかないことも多いと思います。そこで今回は「こどもとおとなのクリニックパウルーム」の黒木先生に、乳幼児の睡眠や食事の正常と異常を分けるラインについて、ケーススタディに沿って教えていただきました。

黒木 春郎

監修医師:
黒木 春郎(こどもとおとなのクリニックパウルーム)

千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部文部教官などを経た後の2008年に「医療法人嗣業の会」理事長に就任。2023年、東京都港区に位置する「こどもとおとなのクリニックパウルーム」の院長に就任。医学博士。日本小児科学会専門医・指導医・出生前コンサルト小児科医、日本感染症学会専門医・指導医・評議員。千葉大学医学部臨床教授、公認心理師、臨床発達心理士、子どもの心相談医、医師少数区域経験認定医師。

編集部

子どもの睡眠時間が足りているか不安な親は多いと思います。一般に、乳幼児の睡眠時間はどれくらいが適正なのですか?

黒木先生

子どもの年齢によって、必要な睡眠時間は異なります。成長するにつれて必要な睡眠時間は短くなり、長時間まとめて眠れるようになります。米国国立睡眠財団の考えによると「0〜3カ月で14〜17時間、4〜11カ月で12〜15時間、1〜2歳で11〜14時間」とされています 。

編集部

睡眠時間が不足すると、子どもの成長にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

黒木先生

睡眠時間の長さはもちろんですが、質も大切です。例えば、睡眠の質は成長ホルモンの分泌と深く関わっており、眠りについてから初めて訪れるノンレム睡眠のときに、成長ホルモンの分泌はピークを迎えるとされています。ノンレム睡眠とは、脳が休止する深い睡眠のことで、通常は眠り始めてから30分後くらいに訪れるとされています。成長ホルモンには骨を伸ばしたり、筋肉を養ったり、新陳代謝を活発にしたりする働きがあるため、この時間帯にぐっすりと質の良い睡眠を確保することが重要です。

編集部

夜泣きは、子どもの成長に影響を及ぼすでしょうか?

黒木先生

夜泣きはだいたい生後6カ月以降にみられ、睡眠が不安定だと夜泣きが起きることが多いと考えられています。特に注意したいのは、夜泣きはお父さんやお母さんなど養育者の負担につながるという点です。「いずれ治るだろう」とそのままにしてしまう人も多く見受けられますが、適切に対応することが必要です。

編集部

具体的には、どのような対応をしたらいいのでしょうか?

黒木先生

まずはかかりつけの小児科医に相談しましょう。場合によっては漢方薬などで睡眠の質を高めることも必要です。

編集部

「夜泣きをすると発達障害になる」ということも言われていますが……。

黒木先生

たしかに、夜泣きと発達障害の可能性が指摘されることもありますが、「夜泣きがあるから発達障害になる」のではなく、「発達障害のある子を後から診断すると、過去に夜泣きをすることが多かった」とされています。つまり、夜泣きが発達障害の原因になることはないのです。過度に心配せず、まずはかかりつけの小児科医にアドバイスを求めてみましょう。

※この記事はメディカルドックにて<【親必見】ウチの子「発達障害」かも… 正常・異常な行動の基準・避けるべき習慣を医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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