
放送中の“月9”ドラマ、沢口靖子主演の「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)は、15年続く人気シリーズのシーズン5である。FOD・TVerではこれまでの「絶対零度」も無料公開で見ることができる。今回は2020年放送の沢村一樹主演「絶対零度~~未然犯罪潜入捜査~」第1話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)
■沢村一樹はシーズン3&4の主人公・井沢を演じる
「絶対零度」シリーズは、2010年放送のシーズン1では“未解決事件”を、翌年のシーズン2では“潜入捜査”をテーマに、女性刑事・桜木泉(上戸彩)の活躍を描いた。さらにシーズン3(2018年)・シーズン4(2020年)の主人公は元公安のエリート刑事・井沢範人(沢村)だ。
■AIが統計学的に割り出した未来の犯罪者を潜入・追跡捜査
第1話。AIが統計学的に割り出した未来の犯罪者を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称“ミハン”。この特命班のリーダーを務める井沢(沢村一樹)は、ミハンシステムによるテストケース「0号」のえん罪事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかいが、その裏側には刑事としての一線を越えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。
井沢は、ミハンが割り出した麻薬組織同士の争いを抑止するため、メンバーの山内(横山裕)や小田切(本田翼)らとともに、東京と香港を結ぶクルーズ船に潜入。新たに加わった伝説のハッカー・加賀美(柄本明)の支援もあり、事前に犯行を防ぐことに成功する。
■井沢の凶暴性を山内は常に監視していた
別の日、井沢は、山内や小田切、新メンバーのキャリア・吉岡(森永悠希)とともに、ミハンの新たな拠点となる施設に集まる。そこは、移転が決まっている公営卸売市場の地下だ。そこで井沢たちを待っていたのは、ふたりの法務省官僚、北見(上杉柊平)と、自らミハンの統括責任者を志願した香坂(水野美紀)だった。香坂は、皆の前で井沢の過去とその危険性に言及し、改めて人員の見直しをするとしながらも、さっそく捜査の指示を出す。それは、ミハンが同時に2人の危険人物を探知するという、初めてのケースだった。
かつて家族を失った過去を持つ井沢の目は鋭い光を放っており、犯罪に対する恨みが強い。いわば闇を抱えている井沢を監視する役目を任されている山内は、井沢の暴走を制するために拳銃を装備している。第1話で、井沢は犯人に銃を向けて引き金を引いてしまう場面があるが、その銃口の前に山内が立ちふさがった。「あなたを人殺しにはさせない。あなたが一線を超えるなら俺が止める!」と命がけで叫ぶ山内の本気の訴えが心を打つ。
山内はミハンから、現在放送中のシーズン5「情報犯罪特命対策室」(DICT<ディクト>)に異動してシリーズを超えて出演していることも話題に。地域密着型刑事の二宮(沢口靖子)と唯一無二の信頼関係を築いていく。

