咲子さんの家には、タマという飼い猫がいます。子ども達は毎朝出かけるときにはタマの写真に挨拶をしていくのがお決まりです。
初対面から図太かった猫

玄関に置いた我が家の飼い猫、タマの写真。こちらを向いてにっこり微笑んでいるようなベストショットなので、家族や、家に来た人の目に入りやすいところに飾ってあります。タマの本名はタチアナマリアンヌ。でもまぁ、略して・・・タマ。

タマは夫の同僚が飼っている猫が産んだ子でした。その子を貰ってきて飼うことにしたと夫から聞いたのは、夫が単身赴任をしていた時のことでした。人の好い夫は頼まれごとをすると嫌と言えないタイプなので、今回もきっと「1匹もらってよ~」なんて頼まれたようですが、猫好きな夫ですからとても嬉しそうな声で事後報告をしてきたのでした。

ところが。単身赴任の異動先では、猫が飼えないとのことで、夫はある日「飼えないから預かってくれ。くれぐれも丁寧にな。」とそれはもう寂しそうな顔でタマを連れてきました。突然のことで驚きましたが、夫におとなしく抱えられているタマは、とってもかわいい。

私は夫からタマを受け取ると「ええとタマちゃん、よろしくね」と、この日から世話をすることになったかわいい猫に声を掛けました。タマはじっと私の顔を見上げると。

すると、それまで夫の腕の中でかわいい顔をしておとなしくしていたタマが、「ん゛な゛あ゛ぁん?」と、挑発するような声で私の顔を見て鳴いたのです。まるで、「誰だお前?」とでも言いたげな顔。こ、こいつ!我が家に来た時から、タマは図太く、大物の片鱗を見せていました。
猫の名前と言えばタマ、ムギ、黒などが人気ですよね。でもタマがまさかのタチアナマリアンヌだったとは(笑)。ご主人の前ではかわいい様子のタマ。これからどんな行動や表情を見せてくれるか楽しみですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:八雫 紫苑 編集:石野スズ
作画:マッマ

