主人公の優子さんは、母の「可哀想」という口癖に長年悩まされていました。母は、長女・まいちゃんが2歳でお姉ちゃんになったことや、帝王切開で生まれた次女・ゆいちゃんにまで「可哀想」と言い続けます。一方で、弟・ノボルさんには「大事な長男なのに変なものを食べるなんて可哀想」「男の子に片付けさせるなんて可哀想」というように、過剰に守るために“可哀想”の言葉を使っていました。そんな母に危機感を覚えたノボルさんは、早くから家を出て自立していきます。やがて結婚を決意しますが、母はノボルさんの彼女・綾乃さんにも警戒心を向けるようになって……。
ノボルさんの結婚相手・綾乃さんが実家へあいさつに来た日。母は家をきれいに整え、豪華な料理を用意して迎えましたが、内心では綾乃さんに敵意を向けていました。綾乃さんが丁寧に手土産を渡しても、母は「紙袋がないなんて可哀想」と嫌みのようなひと言。
それでも綾乃さんは笑顔で受け流し、場の空気を乱さないように振る舞っていました。ところが、綾乃さんが短大卒だと知った母は、さらに失礼な言葉を重ねてしまい……。
「短大なんて可哀想」という母に、彼女がまさかの!?
















綾乃さんが短大卒だと知った母は、「短大卒なんて可哀想」「いまどき普通なら4年制の大学に行かせる」と、勝手な決めつけを口にします。あまりの失礼さに、優子さんは思わず母を注意しようとしますが、そのとき綾乃さんの様子が一変。なんと綾乃さんは、短大を選んだ理由や保育士になる夢を、突然ラップで表現し始めたのです。
驚く一同に、綾乃さんは赤面しながら「ついライムを刻んでしまいました」と謝罪。さらに、早く保育士になりたくて短大へ進学したこと、自分はとても幸せだということを明るく伝え、母の嫌みを見事に受け流すのでした。
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進路や働き方は、人それぞれの目標や事情によって選ぶものです。周りから見て「普通はこう」と思うことでも、本人にとっては一番納得できる道である場合もあります。
だからこそ、学歴や経歴だけを見て「可哀想」と決めつけるのは避けたいものです。大切なのは、相手がどんな思いでその道を選んだのかを知ろうとする姿勢なのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター 山野しらす
