
TER(Transport Express Régional)、はフランス国鉄の地域列車です。
平日は通勤通学、観光シーズンは色々な言語の人々で賑わいます。
平日は通勤通学先が駅から少し離れている人が、自転車を電車に持ち込むのはごく日常的な風景。
近隣の国からきたと思われるツーリングの観光客もいます。
この地域列車には自転車の置き場がいくつかの車両にあるのですが、置き方は電車の型によってスタイルが異なります。
自転車をえいっと垂直に立てて鉄のフックに前輪をぶら下げるタイプは、コツがあるとはいえ結構なパワーが必要です。
別の型の電車では楽に安全に自転車が固定できる伸縮バンドも見受けられます。
さて自転車持ち込みが多すぎてトラブルが多発したせいでしょう、一部路線や地域では自転車の持ち込みは無料ですが数を制限するために予約が義務となっています。
どこの路線で予約が必要かはSNCF(フランス国鉄)のサイトで確認できます。
この持ちこみ予約ルール、どうやらあくまでトラブルが起きた際の判断材料にしておこうという程度のようで、今のところ予約しなかったからといって乗車できなかった、といった押し問答はあまり見受けられません。
さてもう一つの地域列車の風景は学生さんたち。
平日は学校内のアンテルナ(Internat,寄宿舎)で過ごす中学生や高校生は、週末だけ実家に帰るのでスーツケースに洗濯物をたっぷり入れて移動します。
今はセキュリティの関係で大都市の駅の、特にTGV(新幹線)のホームには、チケットを持っている人だけが入れるように入口で駅員によるコントロールがあります。
ですが地方の多くの駅ではまだ誰でもホームに自由にアクセスできます。
(乗車券のチェックは走行中の普通列車の車内で頻繁にありますが)
なので日曜日の夕方、学校の宿舎に戻る子どもを駅まで送ってきた家族は一緒に電車の中に入り、2人席が、いや進行方向に座りたい、などと話しながら席を決めると、洗濯された1週間分の服が入ったスーツケースを棚に上げてやります。
それからじゃあ来週ね、と頬を合わせてビズをしたら子供の席の窓の前に立ち、手を振って見送るのです。
その光景はなんだかほっこり、ノスタルジックな空気さえ漂います。

