
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『マダムたちのルームシェア』(KADOKAWA刊)を紹介する。作者のseko kosekoさんが、6月1日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.7万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、seko kosekoさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■梅の収穫を手伝って得た梅で膨らむ夢

卓球仲間・田中の家の梅が収穫時期になり、栞は収穫の手伝いをすれば梅を分けてもらえるとルームシェアをしている沙苗と晴子に話をする。やる気になった3人は田中の家へ向かうことに。
当日、収穫を手伝い終えた3人に梅を分け、田中は亡くなった妻が好んでいた梅シソジュースを振る舞う。さらに田中は、同い年くらいの人が来て妻が喜んでいるだろうと笑顔を見せる。その翌日、3人は「梅仕事!」「するわよ!」と意気揚々で作業を始め…。
この素敵なマダムたちのひと幕を読んだ人たちからは、「奥さんのことが切なくもある」「こういう歳の取り方をしたい」「癒しをくれるマダムたち」など、多くのコメントが寄せられている。
■「色だけで表現することにこだわりました」作者・seko kosekoさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本エピソードのお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
私の家には昔から梅の木が生えており、梅仕事の時期になると祖母が梅干しや梅酒を漬けていて梅仕事は身近でした。その時の記憶がこの話の発想の源かと思います。夏になるとシソと漬けた梅を干している匂いと、梅を干す淡い色の四角いザルが太陽に当たっている時の眩しさを思い出します。
――本エピソードでは、梅に関する仕事や料理の仕込みを楽しむようすが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
注目してほしいところは、梅を漬ける準備が終わったガラス瓶です。磨いた青梅とすりガラスのような角砂糖が入ったツヤツヤのガラス瓶を色だけで表現することにこだわりました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
栞さんのご友人の田中さんが奥様のお話をするところが気に入っています。裏で「今年は息子や孫たちが手伝えないから梅を収穫するのが大変で…」という設定を考えていました。きっと、奥様のことを大切にされていて、毎年息子さんやお孫さんたちと梅をとって、つけた梅酒や梅ジュースを奥様と飲みながら夏を過ごされていて、思い出しながらマダムたちに話しているのだろうと考えて描きました。
――今後の展望や目標をお教えください。
コツコツと健康に漫画を続けられられればと思います。思いついたことはすぐメモする、インプットをする、アウトプットもする、結果はどうなるかはわからないけれど、確実に積みあがっていくものはあるので。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもありがとうございます、できるだけ健康に気を遣いながらこれからも描き続けます。梅仕事に限らず、かき氷を見て、夏祭りに行って、プールに行って、そういった日常の中、記憶の端っこでマダムたちを思い出して、フフッとほころんでくれたりしたらいいな~と思います。

