
「紙幣や硬貨が無限に入ると思っている人が多い」というセルフレジ。故障の原因となるため、注意喚起を促す漫画を描く狸谷さん(@akatsuki405)の実録漫画『チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします』から、「何事にも限度があるって話」を紹介する。
■レジにテープで貼っても無駄!小銭を入れすぎる客の迷惑行為



セルフレジでは、小銭を入れすぎてエラーが起きる問題が多発しているという。レジには「同一硬貨は20枚まで」とテープで記載されているにもかかわらず、ルールを守らない客が一定数存在するようだ。
機械をエラーや故障させたにもかかわらず、客から謝罪はなく、「来てやってる」という態度を取られることも多い。同業者からは「マナーと節度はわきまえてくれ」「特に混雑時に機械を故障させたら、迷惑料を払ってほしい」という声があとを絶たない状況だ。
狸谷さんは、このレジの実情を描くことで、「スーパーや接客業の大変さを知ってほしいという思いや共感する読者の声も届いている」と話す。また、「どれだけ嫌なことがあっても自分の漫画の糧になると思うと、理不尽な目に遭って多少傷ついても立ち直りが早くなった気がする」とも語っている。
■2025年4月からカスハラ防止条例がスタート
東京都では、2025年4月1日からカスタマー・ハラスメント防止条例がスタートした。カスハラは、店員を怒鳴りつけたり、土下座を要求したりする行為、不当に商品の無料提供を要求したり、商品を壊したうえでクレームを入れたりする行為を指す。
この条例では、カスハラの一律禁止が明記されている一方、店舗側も、顧客の要求やクレームが正当なものであるにもかかわらず、不当にカスハラだと非難して対応を拒否することは認められていない。
狸谷さんは、このカスハラの一律禁止により、店員と客の双方が気持ちよく利用できるようになることを願っている。
取材協力:狸谷(@akatsuki405)
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