
所ジョージがMCを務める「所さんの世田谷ベース」(毎週土曜夜10:00-10:55、BSフジ/FOD・TVerでも配信中)の第468回「鹿正ロード。」が8月8日に放送された。所ジョージ的モノの考え方や閃いた遊び、世の中の楽しみ方を発信する同番組。今回はお馴染みの鹿角細工師・鹿正の職人魂が込めて創り上げた品々について、所が情熱的にその完成度と意匠の凄みを語る。
■思わず感嘆のため息が漏れる鹿正の根付
今回のテーマは、以前の取材がきっかけで親交を深めた鹿角細工師・鹿正とその作品について。鹿の角から削り出す粋な江戸文化「根付」を作る職人で、所が自身の根付を発注するほど惚れ込んでいる腕を持つ人物だ。
完成した根付を北野武に見せたところ評判が良かったため、所は1つは北野に、もう1つは自分にと2つの根付を再び発注したそう。しかし自分の根付に北野の顔が掘られていたため、2つとも北野にプレゼントして改めて自分の顔をデザインした根付を発注したという。
この日の放送では、その新たに作られた根付をお披露目。蓋を開けて根付と対面した所は、「すごい、もう…すごい!」と感嘆の声を漏らす。「美術館で飾られてる中で多分1番だと思う」と笑顔を浮かべながらカメラの前に差し出された根付は、題して“寝ず見”。
所を模した人物がこれまで手がけてきた作品に触れているようすと、その周囲に縁起物やネズミが置かれている…という情景が伝わる逸品だ。瞳は描いているのではなく異なる素材を削って“入れている”など、「描いてんじゃなくて掘ってるっていうのが!」と所が声をあげてしまうほどのクオリティー。「あいつどういう…!?」と絶句するほどの技術力に、改めて舌を巻くのだった。
■所の開いた口が塞がらない、思わぬ展開へ
番組では撮影数週間前に鹿正が作品を届けてくれた時の映像も公開。はじめて目にした所は「すごいねえ~!」、「やってくれるねえ~」と声をあげてハイテンションに。鹿正もまたテンションが上がっていき、「ロックに作ってます、目玉を!」と自身の作品のこだわりを語る。
「何回作っても、所さんの目にならないの!」と語る鹿正は、6度目の作品でようやく“所の目”になったと語り、根付“寝ず見”のこだわったポイントや“生みの苦しみ”についても教えてくれた。その後、所が贈ったモデルガン「26年式拳銃」について触れた鹿正は、ディスプレイに飾った写真を所に見せる。気に入って置いていたのだが、「手に馴染まないものは嫌」な鹿正はモデルガンを所に返したいと切り出す。
それを聞いて「なんだよ返しますって!」とツッコむ所だったが、返されたのは“鹿の角で作られた”小さなモデルガン。さらに鹿正が作ったTシャツや、ディスプレイ台も並べられた所は思わず笑顔に。先程見せられた写真もすべて鹿の角で作られた「26年式拳銃」とディスプレイ台だったと聞くと驚くばかり。シリンダーの回転も再現されている「26年式拳銃」を見て、感激の表情で「アッタマ悪い~!」と舌を巻く。
そんな鹿正との時間を思い返し、「鹿の骨で掘るぅ!?」としみじみ語る所。現代では3Dプリンタなど簡単に製造できる手段があふれているなかで、「できそうもないもので“できる”からすごいのよ!」と改めて職人への敬意を表する。しかし直後に「本人が貧乏だってことがチャームポイントなワケだよ」とオチをつけ、笑いながら根付についての話題を結ぶのだった。
■職人魂が込められた作品群の輝きがたまらない放送回
今回の放送では鹿角細工師・鹿正に依頼していた根付を見せてくれたほか、彼のサプライズに所が仰天させられるようすが見られた。鹿正の「贈り物を返したい」という無礼にも思える言葉は、その後に連続して見せてもらった作品群が見事に帳消し。思わず所がはしゃぐのも納得の、職人ならではなシーンだ。
特に印象に残ったのは、やはり鹿正の作品群だろう。根付“寝ず見”をはじめ、写真で見た「26年式拳銃」がまさか根付サイズであった…というのは衝撃。さらに鹿の骨を削って作ったシリンダーが回転するなど、所が惚れ込んだのも納得の職人魂が披露された。
所が好きなことを好きに語り、好きに展開していく「所さんの世田谷ベース」。次回は8月15日(土)にBSフジにて放送される。また、今回紹介した第468回「鹿正ロード。」はTVerおよびFODで視聴可能だ。

