
黒木メイサが主演を務めるHuluオリジナルドラマ「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」(Huluにて毎週金曜最新話配信/全5話)。第4話では、半グレ集団「東京同盟」のボスにつながる情報を握る男・設楽武志(奥野瑛太)の捜索が始まる。警察関係者が事件の黒幕ではないかという疑惑が浮上する中、真実を追う八神瑛子(黒木)に新たな衝撃の報せが舞い込む。
■「東京同盟」のボスは警察関係者なのか…?
第3話で繰り広げられた暴力団「千波組」と「東京同盟」の殺し屋・グラニソ(小島健)が激突した事件が、明るみになった。大規模な抗争の中、キタハラからの情報で明らかになったのが「東京同盟のボスは日本の警察関係者の可能性が高い」という情報と、設楽という人物の謎だ。
設楽は千波組の元幹部で、実は「東京同盟」のボスの正体を探るためにスパイとして組織に送り込まれていた人物だった。フィリピン・マニラで死亡したとされていたものの、瑛子は設楽が生き延びて日本へ戻っていることを夫・雅也(毎熊克哉)が残したメッセージから知ることになる。
瑛子はさっそく千波組のNo.2である甲斐道明(藤木直人)に接触し、設楽の現状を追う。もし国内に逃れて生きているとしたら、千波組の手引きによる可能性が高い。だが亡き夫・雅也(毎熊克哉)と交友があったという設楽について問いただしても、「さあ、記者と組員って関係以外知らないね」と冷たい言葉が返ってくるのみ。
だが瑛子は信頼を得るため、キタハラからもたらされた情報も渡す。警察関係者が「東京同盟」のボスかもしれないという情報に「本当なら傑作だな」と笑う甲斐に、それでも瑛子は心の中で浮かぶ“ボス”の心当たりを隠す。大事な情報源であるグラニソを射殺するなど、不自然な行動を取っている川上修平(池内博之)。確証はないが、可能性が瑛子の頭をちらつく。
マニラの警察発表では死亡したとされている設楽が生きている可能性を告げると、甲斐は初耳というリアクションで「ここからは設楽の争奪戦だ」と告げる。「東京同盟」のボスに関する情報を知っていると思われる設楽はどこに潜んでいるのか。甲斐はなにを、どこまで知っているのか…。
■「私はただ真実が知りたいだけ」警察内部に疑念を抱く瑛子
設楽の居場所を捜し出すため、瑛子は同期で新宿南署の刑事・倉部郁(田中俊介)に協力を求める。倉部は重い病気を患う娘の手術費を必要としており、瑛子から金を借りる代わりにさまざまな調査を請け負っていた。
ここにきて瑛子は警察内部での不穏な空気を感じ始める。現場で容疑者・グラニソを射殺した川上に処分が下されないなど、通常では信じ難い判断が重なっていた。この事態を受けて、瑛子はやはり上司である川上が「東京同盟」のボス…あるいは黒幕に協力する人物ではないかと疑いを強める。
しかし「瑛子が千波組と手を組み、危険な捜査をおこなっているのではないか」という噂は広まっており、同僚からも「修羅の世界に味方なんかいない。気をつけないと命落とすよ」とアドバイスを受けるハメに。さらに上野中央署の署長・富永昌弘(西村和泉)からも「ご主人の死の真相を暴くつもりで動いているならやめなさい」と釘を刺され、続けて「復讐には意味がありませんよ」と忠告が飛ぶ。
だが瑛子はひるまない。「意味なんか求めてません。私はただ真実が知りたいだけです」と静かに言い切る。さらに川上の名前を挙げて調べるように促し、退室する瑛子。その後、署長は川上の件から設楽の存在を知り、静かに動き出すことになる。
■記憶を失った設楽が出現、真相に近づくほど増していく代償
署長は、設楽が公安が追っている“ある事件”を探っていたことを知った。警察共済組合の資金をめぐる黒い疑惑で、組合の理事が個人利用とは思えないほど巨大な金額を不正に動かしていることだけがわかっている。理事は“誰か”に利用されているものと思われるが、その“誰か”こそが「東京同盟」のボスである可能性が高いのだ。設楽は背後にいる「東京同盟」のボスを突き止めるため、千波組を裏切ったていで「東京同盟」へ潜入していた様子。
また、瑛子からの依頼で調査を進めていた倉部は、設楽の元恋人が経営する高級ステーキ店を訪問して設楽が約1年半前に「日本に帰る」と連絡してきた事実を突き止めた。だが倉部に設楽の元恋人の情報を流したのは川上。倉部と川上が繋がっていることを五条隆文(高良健吾)経由で知った瑛子の心が揺れる中、再び署長が瑛子に接触してくる。
あまりにも危険すぎる情報を追う瑛子に、署長は「あなたが追っている相手は、我々にとって厄介な人間だとしても?」と改めて復讐を諦めるよう説得する。混乱した様子の瑛子に、署長は「八神さん、刑事には二通りいます。刑事の面をした悪党と、悪党の面をした刑事が。八神さんはどちらでしょうね」という皮肉めいた言葉を贈る。刑事として越えてはならない一線へ踏み込んでいく瑛子の危うさが、さらに浮き彫りになっていく。
そんな中、甲斐(藤木直人)の前に設楽が姿を現す。実は襲撃から生き延びていた設楽は、記憶を失っていたのだ。それでも手元に残った情報を頼りに、甲斐までたどり着いた設楽。甲斐は設楽に、かつて何が起きたのかを語り始める。
「2年前、お前は千波組のスパイとして、「東京同盟」が運営しているマニラの麻薬工場に潜入した。そこで何者かに殺されかけた」。設楽が失った記憶の中には「東京同盟」のボスや警察内部の闇を暴く、決定的な情報が眠っているのかもしれない。だがそれは本人すら思い出せないブラックボックスの中にしまわれてしまっていた。
混乱の夜は終わらない。瑛子たちのもとに、ある人物が銃で殺されたという衝撃的な知らせが届く。映像では襲撃犯の“靴”がアップになる中、4話は意味深すぎる意外な人物のカットで幕を引く。
誰が味方で、誰が敵か。「刑事の面をした悪党」「悪党の面をした刑事」は果たして誰なのか。風雲急を告げる物語の結末は、次回の最終話(第5話)で明らかになる。

