主人公の優子さんは、母が何かにつけて口にする「可哀想」という言葉に、長年モヤモヤを抱えてきました。母は、優子さんの出産や育児に対して勝手に哀れみの言葉を重ねる一方、弟・ノボルさんには「大事な長男だから守らなければ」という意味で同じ言葉を使っていました。そんな母の過保護さから距離を置き、自立していったノボルさん。やがて結婚を決め、彼女・綾乃さんを実家へ招待しますが、母は初対面の場でも手土産や学歴に対して失礼な発言をしてしまい……。
綾乃さんの手土産に対して「紙袋がないなんて、変なお店なのね。可哀想に」と嫌みのような言葉を口にした母。さらに、綾乃さんが短大卒だと知ると、「短大卒なんて可哀想。苦労なさったのね」と勝手な決めつけをペラペラと続けます。
しかし綾乃さんは、保育士になる夢のために自分で短大を選んだことを、明るく堂々と説明。「とても幸せなのでご安心ください」と笑顔で返し、母の失礼な言葉をしなやかに受け流しました。
一見、場は丸く収まったようにも見えましたが、ノボルさんは母の発言を見過ごしていたわけではありません。大切な彼女を守るため、母にきっぱり注意をするのですが……。
母の嫌みに気づいていないと思っていた弟が……











綾乃さんが母の失礼な発言を笑顔で受け流す中、ノボルさんは母の言動をしっかり見ていました。手土産への難癖や、短大卒を下げるような発言を指摘し、「またおかしなことを言えば二度と綾乃には会わせない」と警告します。
母は少しおとなしくなったように見えましたが、今度はまいちゃんのお気に入りの絵本に反応。「新しい絵本を買ってあげないなんて可哀想」と言い、さらに優子さんの仕事や学歴にまで失礼な言葉をつぶやくのでした。
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誰かが失礼な言葉を受け流してくれたとしても、それで「言ってよかった」ことにはなりません。場を荒立てないように笑顔で対応しているだけで、傷ついていないとは限らないですよね。だからこそ、身近な人がきちんと気づき、必要な場面で「それは失礼だよ」と線を引くことは大切なのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター 山野しらす
