絶縁宣言に納得しないまなは、「もう生きている意味はない」と、最悪の事態を思わせるようなメッセージを送信。心配し駆けつけた家族が見たのは、あまりにもひどい光景でした…。
ゾッとする一文
私からの絶縁宣言の翌日、まなから私宛に長文のLINEメッセージが届いた。それは、冷静な文章のフリをした、自分を正当化する文章。まなの感情が爆発していることがわかった。
「こんなことになったのは全部お父さんのせい。小さい時から仕事ばっかりで、お母さんの病気のことも理解せず、私にもひどいことばかり言ってきた人。私の苦労はお姉ちゃんにはわからない。
お母さんが亡くなってからお父さんの世話をしたのは私で、お姉ちゃんは週末に少し手伝っただけ。それなのにちょっとお金を触ったら犯罪者扱いされて最悪です」
そして、最後に、ゾッとするような一文が添えられていた。
「もう生きている意味なんてない。私はいらないってことですよね。さようなら」
度を越えた妹の嫌がらせ
私は確かに妹と絶縁したかったけれど、死んでほしかったわけではない。本気なのか冗談なのかもわからないけれど、私はまず父親に連絡した。
私の報告を聞いた父は、普段の頑固さが嘘のように動揺した。「まなはどこにいる?」と私に尋ね、すぐに車を飛ばして、まなの居候先である彼氏の社員寮へと直行した。私も会社を早退して実家から電車とタクシーを乗りついで現場へ。
父と合流してまながいる部屋に向かうと、そこで見たのはまさに「最悪の光景」だった。まなは何事もなかったかのように寝転んでスマホをいじりながら「何しにきたの?」と言うのだ。
「お前、ほのかにあんなメッセージ送っておいて…」
父の震える声に、まなは面倒くさそうに顔だけを向け、鼻で笑った。
「知らない、勝手に来たのはアンタたちでしょ?私のことなんてどうでもいいくせに」
その瞬間、父の何かがプツンと切れる音が、私にも聞こえた気がした。大切な母と死別し、娘に裏切られた父のやるせなさは計り知れない。

