
通常、フレンチレストランに行ったらまず食べたいものを決めて、それから「ワインは飲みます?」「ではどれにしましょうか」、という順番になるでしょう。
そしてレストランのメイン料理のボリュームはしっかりしているところが多いです。
ですがディジョン市のノートルダム聖堂近くにあるレストラン「Dr. Wine」は一味違ったレストラン。
その名の通りワイン好きな人が、
「落ちついたレストランの雰囲気で美味しい料理を何種類かおつまみにして、美味しいワインをいただきたい」
という人の希望を叶える、ワインを優先したレストランなのです。
「おつまみ」というのは、普通のレストランで出てくるアントレ(前菜)やメインの量が抑えてあるからです。
メニューを見ると、アントレとメインに分かれているのですが、
「こだわらず好きなように注文していいですよ」
とのこと。
2種類の料理を頼むとどちらを先に出しますか、と聞かれることがあるので、考えを決めておくか、サービスの人にアドバイスを聞いても良いでしょう。
メニューを開くとワインは値段も(ブルゴーニュだけでなく)生産地域も実に豊富。
グラスワインよりボトル注文のチョイスの方が多いとはいえ、予算や好みに合わせて選べるのが嬉しく、料理の量と共にこのレストランを特徴付けているようです。
写真のワインはフランシュ・コンテ地域にあるアルボワ(Arbois)の赤ワイン。
とあるワインツーリズムのガイドさんお勧めの造り手です。
さてワイン優先のレストランDr.Wineですが、一皿の量が少なめな特徴がどうやら子供向けに便利なようで、家族連れの姿もちらほら。
2階のフロアは落ち着いた心地よい空間で、平和な空気が漂っています。
そのシックな外観から初めて入る際、中はどんな雰囲気なのかなとちょっとドキドキしますが、少し外で待っているとドアが開いて、
「お友達を待っています?もう中で待っているようですよ」
という案内担当のムッシューの柔らかな声がハードルを下げてくれました。

