
保育園勤務の経験をもとに、フィクションを交えて描かれた漫画『保護者支援もアンタ達の仕事でしょ?』が話題だ。今回は第26〜30話を紹介するとともに、作者のまえだ永吉(@eikiccy)さんに、保護者間トラブルや無理な要望への対応について話を聞いた。



■病み上がりの登園で揺れる保育現場
再び発熱したはると君を迎えに来た音喜多さん。三國谷先生は、彼女が「保護者支援」をはき違えていると感じつつも、過度なストレスを抱える様子を心配していた。
翌朝、音喜多さんは「ただの風邪」だったと診断結果を説明し、「今日はどうしても仕事に行きたい」とはると君の預かりを先生に強く頼み込む。
■保護者同士の衝突と深まる孤立
その様子を見た別の保護者が「先生預かりませんよね?」と声を上げる。自身も子どもの登園を控えたと明かし、「ほかの子にうつさないようにしている家庭の努力の意味がなくなる。言ってる意味わかります?」と訴えた。音喜多さんは言葉を失い、周囲も騒然となる。
駆けつけた佐田先生も「特別扱いすると『何でウチは駄目なんだ』となりかねず、対応にキリがなくなる」と丁寧に説明。誰にも助けてもらえない現実に、音喜多さんは「私の周りには敵しかいない」と打ちのめされ帰宅するのだった。
■現場で直面する保護者対応の難しさ
作中のような保護者間の対立について、まえだ永吉さんは「知人から聞いたことはあるが、私自身が直接見聞きしたことはない」と語る。一方で、無理な要望への実体験として「お子さんが下痢をしているのに『仕事があるから』と登園させようとした方がいました」と振り返る。当時は園内で感染症が流行しており、登園自粛を求めていたという。
「お仕事が大変なのも理解できますが、ご自身のお子さんの体調はもちろん、ほかのお子さんへ感染が広がる可能性についても考えていただけたら」と呼びかけた。
保育現場が抱えるリアルな課題に考えさせられるエピソードだ。
■取材協力:まえだ永吉(@eikiccy)
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