犬が人間不信になってしまう要因

1.人間から怖い思いをさせられたこと
犬が人間不信になってしまう最大の要因は、人間から怖い思いをさせられたことです。その経験が強く記憶として残ってしまうのです。
犬は嬉しいことも楽しいこともしっかりと覚えていますが、怖かった出来事、痛かった出来事、悲しかった出来事もしっかりと覚えています。
大声で怒鳴られた 強く叩かれた 体を押さえつけられたこのような経験があると、「人間は恐ろしい存在だ」と学習してしまうことがあります。
たった一度の経験でも、人間を恐怖の対象として認識してしまう犬がいます。何度か経験することで、飼い主も他人も恐怖の対象として認識するようになってしまう犬もいます。
とくに保護犬の場合では、過去に虐待やネグレクトを受けた犬も少なくありません。そのため、新しい飼い主がどれほど愛情や優しさを与えても、なかなか心を開いてくれないことがあります。
2.社会化不足で人間に慣れていないこと

犬が人間不信になってしまう要因は、社会化不足で人間に慣れていないことです。
子犬には「社会化期」があります。この時期に外の世界に出ることで、他人や他犬や環境から受ける刺激に慣れるための学習をします。「人間は恐ろしい存在ではないんだ」ということを学ぶ期間です。
また、外には危険なことがたくさんあります。人間は、安全な人間ばかりではありません。他人や他犬との付き合い方、安全なお散歩の仕方なども学びます。
社会化期に経験が不足すると、外の世界を怖がるようになったり、人間を恐れるようになったりすることがあります。子犬だからと、飼い主が過保護にしすぎることが主な原因です。
3.厳しすぎるしつけ

犬が人間不信になってしまう要因は、厳しすぎるしつけです。
怒鳴る、叩く、押さえつける、過度に叱るなどは、人間への恐怖心ばかりが犬に残ってしまいます。
厳しすぎるしつけを受けた犬は、飼い主を見るだけで逃げ出そうとします。唸り声を上げることもあれば、吠えたり咬みついたりすることもあります。自分自身を守るため、致し方ないのです。
厳しすぎるしつけは、犬に恐怖心ばかりを与えるため、しつけになりません。しつけは犬の安全と命を守るためのものです。
より楽しく、より快適なしつけでなければなりません。トレーニングは飼い主も愛犬も楽しめる工夫が必要なのです。
とくに大型犬は、力ではコントロールできません。力づくでコントロールしようとしても、飼い主の力では敵いません。力に自信のある男性でも難しいでしょう。
そのため、飼い主では適切なしつけができない場合、ドッグトレーナーや訓練士などのプロの力を借りましょう。
4.飼い主との信頼関係が築けていないこと
犬が人間不信になってしまう要因は、飼い主との信頼関係が築けていないことです。
信頼関係を築くためには、飼い主は愛犬に対して、一貫性を持って接することが大切です。毎日違っていては、犬は不安になり、飼い主に安心感を持てません。
ソファーの上り下りをしたことに対して、いつもは何も言われないのに今日は叱られた、ということがあれば、犬は飼い主に不信感を抱きます。
名前を呼ばれて行ったら叱られた。おいでと呼ばれて行ったら嫌なことをされた。こういったことも犬を不安にさせるばかりです。
また、飼い主の気分や機嫌によって、愛犬への態度が変わることも、愛犬が飼い主への不信感や疑問を抱く理由になります。
一貫性のある接し方をすることで、犬に安心感を持ってもらうことが、信頼関係にも繋がるのです。
まとめ

子犬を迎えるときは、人間不信になってしまうことがないよう、社会化期を大事に過ごしましょう。
保護犬を迎えるときも同じで、少しずつ社会性を身につけることができるよう、サポートしましょう。人間不信になっている犬も多いため、根気強く向き合うことが大事です。

