「朝の血圧」急上昇で“脊髄梗塞”に? すぐやめるべき悪習慣

「朝の血圧」急上昇で“脊髄梗塞”に? すぐやめるべき悪習慣

脊髄梗塞のリスクを下げるためには、糖尿病をはじめとする基礎疾患の管理と、日常生活でのセルフケアが大切です。血糖・血圧・脂質を総合的にコントロールすることが、血管疾患全体の予防につながります。ここでは、日々の生活で取り組める具体的なポイントをご紹介します。血糖コントロールの目安となる「HbA1c(過去1〜2ヶ月の平均血糖値を示す指標)」を定期的な血液検査で確認することが大切です。食事は精製された糖質の過剰摂取を抑え、野菜や魚を中心としたバランスの取れた内容を心がけることが役立ちます。1日20〜30分程度のウォーキングなど、無理なく続けられる有酸素運動も血糖値の安定に有用です。また、急な血圧の変動を避ける意識も大切で、特に朝起きたときや入浴後などはゆっくりと身体を起こす習慣をつけることが日常的なリスク管理として役立ちます。定期的な神経・血管のスクリーニング検査(神経伝導速度検査、眼底検査、足関節上腕血圧比(ABI)検査など)を受けることも、変化を早期に把握するうえでおすすめです。
自覚症状がなくても定期受診を続け、糖尿病内科と脳神経内科などの専門医が連携した医療サポートを受けながら、焦らず着実に健康管理を進めていきましょう。

伊藤 たえ

監修医師:
伊藤 たえ(医師)

浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院初期研修。東京都の総合病院脳神経外科、菅原脳神経外科クリニックなどを経て赤坂パークビル脳神経外科菅原クリニック東京脳ドックの院長に就任。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳ドック学会認定医。

脊髄梗塞の原因:リスク因子の理解と予防への考え方

脊髄梗塞には、生活習慣や基礎疾患によって高まるリスク因子が存在します。こうしたリスク因子を正しく理解することが、予防につながる第一歩です。このセクションでは、脊髄梗塞のリスクを高める要因と、日常的にできる予防の考え方について解説します。

脊髄梗塞のリスクを高める生活習慣と基礎疾患

脊髄梗塞のリスク因子は、脳梗塞や心筋梗塞といった血管疾患のリスク因子とおおむね共通しています。具体的には以下のような要因が挙げられます。

高血圧:長期間にわたる高血圧は、血管壁にダメージを与え、動脈硬化を促進します。

糖尿病:血糖コントロールが不良な状態が続くと、血管や神経への障害が生じやすくなります。

脂質異常症:血中のコレステロールや中性脂肪の値が高い状態が続くと、血管内にプラークが蓄積しやすくなります。

喫煙:タバコに含まれる物質が血管を傷つけ、血液を固まりやすくするため、血管疾患全般のリスクが高まります。

心房細動:心臓の不整脈のひとつで、心臓内に血栓が形成されやすくなります。

これらのリスク因子が重なることで、脊髄梗塞の発症リスクはさらに高まると考えられています。年齢が上がるにつれてリスクは一般的に高くなる傾向がありますが、若い方であっても上記のリスク因子を複数抱えている場合には注意が必要です。

予防のために取り組める日常的なアプローチ

脊髄梗塞の予防において、リスク因子の管理は中心的な役割を担います。高血圧・糖尿病・脂質異常症などの基礎疾患がある方は、それぞれの治療を継続し、定期的な検査で状態を確認することが大切です。

禁煙は血管疾患全般のリスクを下げるうえで効果が期待できる取り組みです。喫煙習慣がある方は、禁煙外来の利用も選択肢として検討するとよいでしょう。禁煙外来では、医師の指導のもとで薬物療法や行動療法を組み合わせた支援が受けられます。

食事面では、塩分・脂質・糖質の過剰摂取を避け、野菜や魚を中心としたバランスの取れた食事を心がけることが推奨されます。適度な運動習慣も、血圧・血糖・脂質の管理に役立つとされています。ウォーキングや軽い体操など、毎日継続できる運動から始めることが現実的な取り組みといえます。

なお、脊髄梗塞の症状や疑いがある場合、あるいはリスク因子の管理に不安がある場合は、脳神経外科などへの受診をご検討ください。症状の早期発見・早期対応が、その後の回復に大きく関わります。定期的な健康診断を活用し、自身の身体の状態を把握する習慣をつけることも、長期的な健康維持において意義のある選択です。

まとめ

脊髄梗塞は、急激な背部痛・麻痺・感覚障害・排尿障害といった症状が特徴で、発症後の迅速な対応が回復の可否に関わります。糖尿病をはじめとする生活習慣病がリスクを高めることから、日頃からの血圧・血糖・脂質の管理が予防の鍵となります。少しでも異変を感じた場合は、脳神経外科への早めの受診を心がけてください。

参考文献

厚生労働省「糖尿病の合併症 | 健康イベント&コンテンツ」

日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイドライン2024」

配信元: Medical DOC

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