「えっ!リチャード・ギアの子ども!?」「シンディにソックリ」次世代スター共演の青春サスペンスが話題<いくつもの鋭い破片>

「えっ!リチャード・ギアの子ども!?」「シンディにソックリ」次世代スター共演の青春サスペンスが話題<いくつもの鋭い破片>

「いくつもの鋭い破片」はディズニープラス スターで独占配信中
「いくつもの鋭い破片」はディズニープラス スターで独占配信中 / (C)2026 Disney and its related entities

「glee/グリー」「アメリカン・ホラー・ストーリー」などのライアン・マーフィーが製作総指揮を務める青春サスペンスドラマ「いくつもの鋭い破片」の第1、2話が、8月6日に配信された。華やかな青春物語を思わせながらも、序盤から“不穏さ”をちらつかせる描写や狂気じみた世界観が注目を集めた。(以下、ネタバレを含みます)

■「いくつもの鋭い破片」とは

同作は、1980年代のロサンゼルスに生きる若者たちの虚無と退廃を描いた「レス・ザン・ゼロ」や、「アメリカン・サイコ」などで知られる鬼才ブレット・イーストン・エリスによるベストセラー小説を原作に、世界的に注目を集める「SHOGUN 将軍」を手掛けたFXの新作ドラマ。

ロサンゼルスの名門私立高校に通う裕福な高校3年生たちは、富や美貌、パーティーに彩られた華やかな青春を謳歌していた。しかしその日常は、謎めいた魅力を放つ転校生ロバート・マロリーの出現によって少しずつ崩れ始める。そして、ロバートが現れた頃、街では若者たちを狙う連続殺人犯“トローラー”の恐怖が広がっていた、というストーリーだ。

作家志望の高校生である主人公ブレットを演じるのはイグビー・リグニー、謎めいた転校生ロバートをホーマー・ギア、さらにブレットを取り巻く美しくも享楽的なエリート社交界の友人たちで、スーザン・レイノルズをカイア・ガーバー、デビー・シェイファーをヘイズ・ワーナー、トム・ライトをグラハム・キャンベルがそれぞれ演じている。

物語は、主人公のブレットが自らの高校時代について語るモノローグから始まる。裕福な家庭に育ち、名門私立高校に通い、高級車を乗り回し、大富豪の娘である彼女のほかに、禁断の関係を築く“彼氏”もいて、誰もがうらやむ美貌も兼ね備えた裕福な友人たちに囲まれるブレット。一見すると順風満帆な生活を送る“勝ち組”の学生であり、今風に言えば「親ガチャ」に成功したボンボン息子である。

■スリリングなカーチェイスシーン

特に背景を調べず、ディズニープラスの視聴ページの水着のサムネイルだけを見てついクリックした人は、アメリカのリッチでパーリーピーポーな学生たちによる、ちょっとムフフな世界だと想像したかもしれないし、序盤はそんな気配も感じる。タバコにウォッカ、パーティー、ドラッグにプールサイドでのお楽しみ…まあ、1980年代アメリカンな描写というか華やかな青春模様のシーンもしっかりあるので、それも間違いではない。

ブレットが映画館でロバートを見て彼に興味を示すシーンも、狂気というよりは性的な意味でひかれたようだった。だが、転校してきたロバートと再会したブレットが興味津々で彼に話し掛けると、少し印象が変わっていく。自分の周りの人間に対する彼の接し方や挙動に違和感を覚え始めるのだ。

そしてロバートの行動を観察することにしたブレットは、ある日彼を車で追跡。車間距離を取って尾行するが、あっさりと気付かれ、激しいカーチェイスが始まる。16歳から免許を持って運転しているブレットもだが、ロバートのドライビングテクニックも相当なもので、スリリングな運転シーンが続く。

しまいにはロバートはあえてブレットを先に行かせ、逆に追跡を開始。ブレットの車をあおり、後ろから衝突し始める。身の危険を感じたブレットはたまらずショッピングモールの駐車場に逃げ込むしかなかった。ロバートが狂気の片りんを見せた瞬間だった。

彼が転校してきたことと時を同じくして、街では息遣いだけの無言電話がかかってきたり、観賞魚や猫などのペットが失踪したりと怪しい事案が発生。さらには若い女性が次々と謎の失踪を遂げ、臨場した捜査員も思わず吐いてしまうくらい凄惨な遺体で見つかるあたりから、このドラマに秘められた不穏さが、徐々に際立ってくる――。
「いくつもの鋭い破片」より
「いくつもの鋭い破片」より / (C)2026 Disney and its related entities


■役者陣も次代を担う若手スターばかり

原作は、2023年に鬼才ブレット・イーストン・エリスが13年ぶりに発表した小説。エリスによると「自伝的要素もある」ということから、フィクションとノンフィクションの間にある物語なのだろうし、それによるリアルさもひしひしというより、ヒリヒリと伝わってくる。

キャスト陣も、まだ日本では名前だけ聞いてもピンとくる人は少ないかもしれないが、主人公ブレット役のリグニーは「ミッドナイト・クラブ」(2022年)でケビンを好演した若手演技派俳優で、ロバート役のホーマー・ギアは日本でもファンが多いハリウッドの名優リチャード・ギアの息子。

スーザン役のカイア・ガーバーは、還暦を迎えても美貌は健在のモデルのシンディ・クロフォードの娘、ブレットの恋人デビー役のヘイズ・ワーナーはポップシンガーとしても知られている。“二世スター”を含む華やかなキャストが顔をそろえ、リッチな若者の青春ストーリーに説得力を与えている。

ハリウッドゴシップ的な見方をすると、かつて夫婦だったリチャードとシンディ、それぞれの子どもが共演している点が特に興味深い。2人は今作で共演するまで会ったことがなかったそうだが、それぞれ演じるロバートとスーザンの関係が今後どう展開していくのかにも注目したい。

日米のSNSにも「ビックリなのがリチャード・ギアの息子とシンディ・クロフォードの娘の共演!」「えっ!リチャード・ギアの子ども!?」「シンディにソックリ」といった声が上がっている。

2話のラストでは、ブレットが衝撃の“証拠音源”を手に取り、自分の身近なところまで危機が迫っていることを実感しているが、今後、狂気の世界がますます色濃く顔をのぞかせてくるだろう。

「いくつもの鋭い破片」(全9話)は、毎週木曜にディズニープラス スターで独占配信中。

◆文=武原堅人

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