高齢者の悩みと思われがちな「尿漏れ」ですが、じつは若い世代でも起こることがあります。そして、尿漏れは若いうちに治療を始めると効果が出やすいのだそうです。尿漏れの受診先や対処法について、「アロリエクリニック」の市川先生に解説していただきました。

監修医師:
市川 りえ(アロリエクリニック)
東邦大学医学部卒業。その後、東邦大学医療センター大橋病院産婦人科入局、病院やクリニック勤務で経験を積む。2023年、東京都品川区に「アロリエクリニック」を開院。日本産科婦人科学会専門医、臨床分子栄養医学研究会認定医。日本思春期学会、日本性感染症学会、日本抗加齢医学会、点滴療法研究会の各会員。
編集部
尿漏れは自然に治るのでしょうか?
市川先生
一時的な感染による膀胱炎などの原因がはっきりしている尿漏れは、その原因が解消されれば改善していくことがあります。しかし反対に、放置すると悪化する可能性もあるため、注意が必要です。最初は軽い症状でも加齢とともに進行し、日常生活に支障をきたすことがあるため、気になった時点で専門医に相談し、早いうちに適切なケアを始めることが大切です。
編集部
尿漏れが気になる場合、どの診療科を受診すればいいですか?
市川先生
一般的な泌尿器科でも診てもらえますが、女性の場合は婦人科や女性専門の泌尿器科を探してみるのもおすすめです。
編集部
尿漏れの治療には、どのような方法がありますか?
市川先生
骨盤底筋トレーニングや生活習慣の改善のほか、薬物療法やレーザー治療、場合によっては手術という選択肢もあります。超音波を利用した「HIFU(ハイフ)」などのマシンを導入している医療機関も増えているようです。切迫性尿失禁に対しては薬物療法とマシン治療の併用がより効果的など、症状の程度や原因によって適した治療法が異なるため、医師と相談するのがポイントです。
編集部
骨盤底筋のトレーニングについても教えてください。
市川先生
体の内側にある筋肉なので、トレーニングといってもピンとこない人も多いかもしれません。骨盤底筋を意図的に収縮させる方法としては「排尿中に意識的に尿を止める」というのがあります。これで感覚をつかみ、普段からトレーニングをするのが大事です。わざわざトレーニングの時間を取る必要はありません。「電車で吊革につかまって立っているときに、締める訓練をしてみてください」などとお伝えしています。また、今は服を着たまま座るだけの骨盤底筋マシーン(椅子)もあるので、気軽にまずはそこから始めてみるのもいいでしょう。
※この記事はメディカルドックにて<女性の5人に1人は「尿漏れ」に… 尿が勝手に出る原因と対処法を医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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