千鳥・大悟、“渾身の1ボケ”で競う新感覚のお笑い企画に手応え「感心させられる作品ばかりでした」

千鳥・大悟、“渾身の1ボケ”で競う新感覚のお笑い企画に手応え「感心させられる作品ばかりでした」

千鳥・大悟にインタビューを実施)
千鳥・大悟にインタビューを実施) / 撮影:ブルータス・シーダ

お笑いコンビ・千鳥の大悟が、8月12日(水)より世界独占配信される日本のディズニープラス初のオリジナルバラエティー「THE ONE SHOT(ザ・ワンショット)」(全8話)で、エグゼクティブプロデューサーを務めている。WEBザテレビジョンでは、大悟にインタビューを行い、本作の企画意図や番組の見どころ、ボケとフリの関係性などについて語ってもらった。

■8人の“ボケの精鋭”たちが集結

「THE ONE SHOT」は、「映像」と「お笑い」を掛け合わせた新しいタイプのお笑いプロデュースバトル。大悟が選び抜いた8人の“ボケの精鋭”堀内健(ネプチューン)、秋山竜次(ロバート)、又吉直樹(ピース)、後藤淳平(ジャルジャル)、山内健司(かまいたち)、天竺川原、じろう(シソンヌ)、国崎和也(ランジャタイ)が参加する。

「作品の中に渾身の“1ボケ=ONE SHOT”を入れる」というシンプルなルールの下、それぞれが本気でショートフィルムを制作し、初代王者の称号“GOLDEN ONE SHOT”を懸けてしのぎを削る。

――「THE ONE SHOT」は、どういう経緯で生まれた企画ですか?

ざっくり言うと、ディズニープラスさんから「お笑いの番組をやりたい」というお話を頂いて。「何でもいいからお任せします」ということだったので、こんなのはどうですか、って提案して決まったという感じですね。

――“ショートフィルム”には、もともと関心があったんですか?

映画でもドラマでもドキュメントでも、何かいい物語を見ているときに最後に変なことをしたら面白いのになって思っていたんです。今回は自由にやってもらっていいということだったので、ワシが選んだ芸人さんたちに好きなように撮ってもらおうかなと。

――予選のショートフィルムのジャンルを「学園」「医療」「ホーム」「刑事」にした理由は?

最初はジャンルを用意せず、フリーにするつもりだったんです。でも、フリーのほうがやりやすい人がいれば、ある程度縛りがほしいという人もいて。好きにしてもらってもいいと言われてもどこまでやっていいのか分からないということだったので、最初はある程度形がある中で任せてみようと。どれだけぶっ壊してくるのか楽しみにしていました。

――そんな中、ビックリした作品はありましたか?

誰の作品かは言わないですけど、医療ものの映画やドラマでよく出てくるシーンをネタにしているんです。これを見てしまうと、今後同じような場面が出てきたら笑ってしまうんじゃないかなと。確かに違和感を覚えていたところだから余計にそう思ってしまう。ちょっと想像しちゃいそうな感じの作りになっていますね。

――それぞれの作品に個性が出ているんですね。

今回選んだ8人は面白いものを作ってくれると思っていたし、ワシが想像しないような角度から攻めてくるんやろうなと。ボケるっていうのはそういうことでもあるのかと、感心させられる作品ばかりでした。

――やはり相当高度なテクニックが求められそうですが…?

漫才の場合は1回のボケというわけにはいかないんですけど、トークなんかだと間に面白い話をしながらつないでいって、最後にオチを持ってくるようなスタイルを取る人がいますよね。

ワシが昔「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)でやった“親父の話”なんかは、オチまでずっと誰も笑わない状態が続いて。何なら悲しいくらいの話でオチも悲しい。返ってくるはずの言葉が返ってこない。そのために、ずっといい話をフリにしている。

ああいうのは、今回の「THE ONE SHOT」と似ているかもしれないですね。

■「みんなやってみたいけど怖いんですよ」

――こうした“渾身の1ボケ”は、芸人さんなら誰もがやってみたいものですか?

引っ張って、引っ張って1回ボケるっていうのは、めちゃくちゃぜいたくなやり方。みんなやりたいんですよ。でも、なかなかできない。

この前、金属バットが「THE SECOND〜漫才トーナメント〜」(フジテレビ系)でやっていたネタがそういう感じ。ああいうのは、みんなやってみたいけど怖いんですよ。

――ウケなかったらどうしよう、という怖さですか?

オチに行くまでに笑いがあるようなネタではなく、引っ張るだけ引っ張ってボケた場合、お客さんに「えっ、こんなもん?」って思われる怖さがあるんですよ。

――ハードルが上がってしまうんですね?

そう。まぁ、その上げ方が面白いところでもあるんですけどね。上げているようで上げていないとか。目いっぱい上げて、そのハードルを超えないボケ方とか、人それぞれだと思います。

そういう意味では、今回の8人もちゃんと“色”が出ているというか、その人らしさが出ているんやないかな。こうボケるやろなって分かるものは、最後にアレが待ってるんやろなって思いながら見ていたし、全く想像がつかないものもあった。あまりにも話が良過ぎて、もうボケんといてくれって思った作品もありました。
「THE ONE SHOT」ポスタービジュアル
「THE ONE SHOT」ポスタービジュアル / (C)FANY Studio


■続編に意欲「ワシだけやなくて他の芸人もやってみたいだろうなって」

――ちょっと気が早いですが「シーズン2」があったら大悟さんも出品したいですか?

ぜひ、やりたいですね。きっとワシだけやなくて他の芸人もやってみたいだろうなって思うし、俳優やミュージシャン、それこそ映画監督も撮ってみたいと思う人がいるんじゃないですかね。

――「ボケ」を生かすコツのようなものはありますか?

う~ん、これは答えではないんですけど、フリにフッたときは大ボケしないほうが実は面白かったりするんですよ。今回の作品を見て、ちょっと違和感を覚えるくらいのほうがいいことに気付きました。それと、フリのうまさとボケのバランス。これは結構ポイントかもしれません。

■もし相方だったら「ど真ん中の直球勝負だと思います」

――ちなみに、相方のノブさんだったらどんな作品になりそうですか?

たぶん、見事なほどにベタで分かりやすいものを撮るんじゃないですかね。引っ張って、引っ張って、どこかでおならみたいな(笑)。ノブはボケの人間じゃないし、そこに変化球を入れることに照れがあると思うので、ど真ん中の直球勝負だと思います。

――照れがあるとボケにくいことがあったりするんですか?

実はボケのほうが、照れ屋が多いと思うんです。みんなと同じになることが嫌だし、そこに行くんだと読まれたくない。もちろん、やっぱりそうきたかというボケが似合う人もいるんですけど、それを言われるのが嫌な人もいる。今回の8人は割とそういうタイプが多かったような気がします。

――ちなみに、日常で何気ない“1ボケ(ONE SHOT)”に遭遇して思わず笑ってしまうことはありますか?

今では外国人の方が日本で働いているのはそんなに珍しいことではないですけど、それでも意外な場所で遭遇したりすると、ちょっとしたギャップを感じて「これをネタにしたら面白いやろな」とか考えたりすることがありますね。「そこで何しとん!?」って(笑)。そういう日常に潜むギャップは面白いなと思います。

◆取材・文=小池貴之



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