小池栄子“夏海”が支援する恒松祐里“あかり”と境遇を重ねる…母の愛に涙<さよならノワール>

小池栄子“夏海”が支援する恒松祐里“あかり”と境遇を重ねる…母の愛に涙<さよならノワール>

夏海(小池栄子)は支援員としてルール違反をする
夏海(小池栄子)は支援員としてルール違反をする / (C)フジテレビ

小池栄子が主演を務めるドラマ「さよならノワール」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第6話が8月11日に放送された。夏海(小池)たち犯罪被害者支援室に依頼があったのは、息子が交通事故に遭ったシングルマザーの事案。その境遇に自分を重ねてしまう夏海も切なかった。(以下、ネタバレを含みます)

■犯罪被害者支援室に焦点をあてた警察ヒューマンドラマ

本作は、警察の「犯罪被害者支援室」にスポットを当て、犯罪被害者や遺族らが再び人生の歩みを進めることができるように寄り添い、初動としての支援をしていく警察ヒューマンドラマ。

主演の小池は、元暴力団対策係の刑事で、ある事件を機に新設された犯罪被害者支援室に異動になった黒木夏海を演じる。その夏海の相棒となる、犯罪被害者支援室に派遣の支援員としてやって来た心理学者の白石絵梨子を北香那が務める。

被害者に対等かつ親身に寄り添うことができる夏海に対し、知識はあるがうまく被害者とコミュニケーションをとることができない絵梨子。異なる人生を歩んできた女性2人が互いを助け、足りない部分を補いながら犯罪被害者たちを癒していく。

■夏海は新たな事案で「冷静じゃない」と自覚

夏海たちは、スーパーの駐車場で6歳の息子が事故に遭ったシングルマザー・あかり(恒松祐里)の支援依頼を受けた。あかりは息子・将斗(橋本則行)と手をつないで歩いていたが、仕事の着信があり、手を離した一瞬の間に車にはねられてしまった。車を運転していたのは人気ボーイズグループに所属する水沢恭太(唐木俊輔)。あかりが謝罪に訪れることを拒否したことが原因で、あかりへの誹謗中傷が大量に拡散され、顔写真や個人情報もさらされる大炎上に発展していた。

夏海と絵梨子が将斗の病室に行くと、将斗は事故の衝撃で脳にダメージを受け、意識障害を起こして眠り続けていた。「私のことはどうでもいい。将斗を助けて」と言うあかりは、憔悴しきっていて、疲労でふらついてしまう。

あかりを休ませるために自宅に送り届ける夏海と絵梨子。家の前には嫌がらせで大量のゴミが散乱していた。さらに児童相談所の職員が虐待の通報を受けて訪ねて来た。ショックを受けるあかりだったが、職員が帰ったあと、「離婚してから生活費稼ぐのに必死で、ご飯もいつも適当で、遊んであげる時間もなくて…。絵本も読んでやれてない。私、虐待してたのかも」とポツリ。

言葉をかけようとして飲み込んだ夏海。帰るように言われてあかりの自宅を出たあと、夏海は絵梨子に「気付いていたでしょ?今回、私、冷静じゃないよね」と告げ、どうアプローチしたらいいのか教えて欲しいと頼んだ。夏海が冷静でいられないのは、前回明かされたように、夏海も将斗と同じ6歳だった娘が自分のせいで事故に遭ったからだった。

「引きずられないように気を付ける」という夏海に、「引きずられてもいいじゃないですか」と絵梨子。心理学的にも認められている、悩みやつらさを抱えたままでいい、完璧じゃないほうが人間味があっていいのだと語った。

夏海は「ありがとう。友人なだけあるわ」と感謝する。すると、“友人”という言葉に絵梨子が反応して照れながら満面の笑みに。スキップして立ち去る様子に視聴者から「かわい過ぎる」と反響があった。

■夏海と絵梨子はそれぞれ事案についての助言をもらう

翌日、あかりが再度訪れた児童相談所の職員に「虐待していました」と告白した。夏海は、それをもう一人の犯罪被害者支援室メンバーで、臨床心理士の田村貴子(戸田恵子)に報告。あかりが炎上で追い詰められ、将斗のけがを自分のせいだと責め続けていることでそんな発言をしたのではないかと推測し、「私は受け止められなかった。情けないです」と言った。そんな夏海に貴子は自分も子どもが被害者の事案は自分を振り返ってしまうため昔から自信がないと打ち明けつつ、「あなただからわかる気持ちもあるはずよ」とアドバイスした。

一方、絵梨子は、あかりの件で助言をもらうため、強行犯係の鴨居卓海(岡山天音)を連れて恩師である精神科医・五十畑修(岡部たかし)の元へ。きめつけはよくないとしつつも、あかりは虐待していないと考える絵梨子に、五十畑は「人間は本当のことだけを言うものではない。それだけは肝に銘じておいて欲しい」と言うのだった。

■夏海は支援員として“ルール違反”をする

そんな中、あかりが襲われた。水沢のファンだと名乗ったが、示談金を手に入れたといううわさを妬んだ女性の犯行だった。襲われたとき「よかった」と小さくつぶやいたあかり。夏海は、息子が襲われることを避けるために児相に行かせたいのではないかと問い掛けた。

捜査により、あかりの自宅前にゴミを置いたのも、SNSで炎上するように仕向けたのも水沢の事務所の人間だと分かった。将斗も目を覚まし、退院できることに。だが、あかりの告白があったゆえに児相が迎えに行く予定だった。

あかりはそれに対しても「よかった」と言うのだったが、夏海は「本心ですか」と指摘。産んだことに後悔はないが、させてやりたいと思うことを生活状況からかなえてやることができなかったとして「子どもを育てる自信はもうない」と寂しげに話すあかり。

夏海は「支援員が自分の話をするのはルール違反なんですが」と前置きし、自分はたいした母性がないと思っていたが、二度と会えなくなった娘が自分を忘れるだろうと思うと驚くほど寂しいと打ち明けた。だが、目覚めた将斗が母親に会いたがっていると聞き、自分も救われたと語る。自分の娘も自分のことを覚えていてくれるかもしれないと。

「いい母親かどうかは、将斗くんが決めることじゃないでしょうか」。それは夏海自身の希望でもあるようだった。支援室に戻り、心配する絵梨子に「私たちができるのは、彼女の選択を見守ることだけ。期待を押し付けない」と言った夏海。絵梨子は「いつもの黒木さんに戻りましたね」と笑顔になったが、夏海があかりにかけた言葉を思えば、期待しているのは確か。

児相職員が迎えにきた病室で、「ママは?」とあかりを恋しがる将斗。そこにあかりが駆け込んできた。泣いているあかりを見て、「ママもけがしたの?大丈夫?痛くない?」と心配する将斗。そんな将斗をあかりは抱きしめ、「ママが間違ってた」と謝ると、将斗は「大丈夫、僕がいるよ」と言った。

実は夏海はさらなる動きをしていた。児相に、あかりの告白は将斗を守るためのウソだったという報告書を提出していたのだ。その報告書と病室での様子から、一時保護は再検討されることになった。

SNSには「今回は今までの回で一番泣きました」「黒木は動揺したと思うけど報告書をあげるのはさすが」「被害者側の母親の気持ちの表現に新鮮味があった。共感できたし胸が痛んだ」「親子愛は強い」などの反響があった。

ラストで元夫に娘にこれだけは伝えて欲しいと「お誕生日おめでとう」とメッセージを送った夏海。母の愛が胸に沁みる回だった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部




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