義実家との間にあるもの
「しばらくは実家に顔出すのをやめて、落ち着いたらまた会えばいいよ」
和也は、しばらく実家に行くのを控えよう、と提案してくれました。私の心と家族の平穏を守るための、和也なりの最善の策でした。
「俺たちが無理に会いに行って、さおりがまた何か言い出したら親も心配するし。まずは、この波が静まるのを待ってみよう」
和也の言葉は、私をかばう優しさで溢れていましたが、大好きな義実家との距離がこんな小さなことで開いてしまうなんて、本当に寂しかったです。さおりちゃんの中にある見えない壁は、家族の距離にまで影響してしまうのでしょうか。
あとがき:家族の団欒を遮断する見えない壁
さおりが求めているのは「一番」ではなく、「劣っているという事実への拒絶」でした。
みつきと和也はさおりとしばらく距離をとり、家族の平穏を保つことを優先することに。トラブルが起きた時の親族づきあいの調整はなかなか難しいものですが、もっとも身近な存在である和也が見方でいてくれるのが心強いですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

