秋から冬は乾燥が気になる季節です。乾燥肌の人にとっては特に悩ましい季節であり、そうでない人でも、この時期は肌がゆらいでしまうという人が多いのではないでしょうか。また、空気が乾燥していると肌トラブルだけでなく、インフルエンザなどの感染症のリスクも高まってきます。そこでカギとなるのが“加湿”です。賢くお部屋を加湿して秋冬の嫌な乾燥に打ち勝ちましょう。
空気の乾燥はお肌の天敵!
空気が乾燥していると、肌の水分も蒸発しやすくなります。
肌の角質層は「皮脂膜」という組織で覆われていて、水分の蒸発を防ぐ役割をしています。皮脂膜は、水分と皮脂が混ざり合ってできていますが、肌の水分が蒸発してしまうと、この皮脂膜まで薄くなってしまいます。これが、肌のバリア機能が低下している状態。そうなると、肌の中の水分を上手く保てなくなってしまい、肌は乾燥してしまいます。
このことからも分かるように、いくら肌に水分や栄養を与えても、乾燥しきった場所は、お肌にとっては過酷な環境です。そのため、肌のケアと合わせて部屋の加湿も重要です。
参考:ケラチナミンコーワ「【医師監修】肌のかゆみの原因は乾燥!日常でできる対策を解説!」
参考:日比谷ヒフ科クリニック「乾燥肌のスキンケアとは?皮膚のバリア機能の低下を防ぐ方法や、化粧水や乳液の選び方を解説。」
乾燥対策=ウイルス対策にもなる
お部屋の乾燥対策のために加湿を心掛けることは、肌に良いだけではありません。風邪や感染症予防にも有効です。
インフルエンザなどの浮遊ウイルスは、相対湿度が40%を超えるところでは、空気中の水分を含んで重くなり非活性化するため、感染力が低下します。一方、相対湿度40%未満の乾燥した空気中では、ウイルスはより長く生存するといわれています。
湿度は高すぎても結露やカビなどの問題が出てくるので、40〜60%を目指すと良いでしょう。
ちなみに、空気中のウイルスは、鼻や口を通って気道に接着し体内に侵入しますが、鼻腔や気道に付着したウイルスは、気道上皮の線毛の上にある粘液が絡め取り、15分以内にはウイルスを体外へ排出する仕組みになっています。ところが、乾燥により気道上皮が潤いを失っていると、線毛の働きが弱くなってしまいます。そうなると、ウイルスをうまく外に出せません。
このように、乾燥はウイルスには好都合な上、それと戦う気道の細胞にとっては不利な状況なのです……。肌だけでなく、家族皆の感染症予防のためにも、部屋の加湿を常に心掛けたいものですね。

