「パパは殺されたの」犯人は赤い頭巾の少女…?あの名作童話を“被害者視点”で読む恐怖【作者に聞く】

「パパは殺されたの」犯人は赤い頭巾の少女…?あの名作童話を“被害者視点”で読む恐怖【作者に聞く】

お腹を開かれ、そこに砂や石を詰め込んだ無残な殺され方だった

童話「赤ずきん」の視点を変えて描いた、森本大百科(@mdaihyakka)さんの漫画「復讐」を紹介する。本来は、森の奥に1人で暮らす祖母へ荷物を届ける物語だ。しかし祖母はすでに狼に食べられており、次に現れた狼も猟師に倒され、お腹から2人が救出されるというのが一般的な展開である。
ある山奥の小屋に住む一家。しかし、生まれた時からパパはいない
そしてパパのこと語り始める
お腹を開かれ、そこに砂や石を詰め込まれ、とてもひどい殺され方だった
復讐(12)



■「あの子がパパを…」視点転換がもたらす恐怖

とある山奥の小屋で、「僕たちにパパがいたって本当?」と父親を知らない子どもたちが母親に尋ねる。

「本当よ」「パパは殺されたの」

母親は、子どもたちが生まれる前に父親が惨殺されたことを伝える。遺体を発見した彼女の目には、その残忍な光景が今も焼き付いているという。そこに、赤い頭巾をかぶった1人の少女が現れる。狼の母親は「あの子が父親を殺した犯人だ」と子どもたちに告げた。いつか復讐するため、彼女が現れるのを待っていたのだ。

本作は赤ずきんをモチーフにした短編だが、「切り口を変えるとこうなるのか」とラストの落とし方に納得する声が多く寄せられている。風景描写が多く語り口のみで進むため、最後まで読まなければ童話ベースであることに気づかないプロットがおもしろい。

■お笑いとサイコホラーを行き来する奇才・森本大百科

著者の森本大百科さんは、吉本興業(大阪)で活動するピン芸人である。ニコニコ生放送「入ってはいけない研究室」や、YouTubeチャンネル「ちゃうねん、コントやねん」などを配信。過去には漫画「カバチタレ!」の作画を担当する東風孝広さんのアシスタント経験もあり、幅広く活躍している。

視点を変えると見方が変わる手法は、ウォーカープラスで大反響を呼んだ漫画「価値観」にも通じる。そのほか、不在配達の恐怖を描いた「留守番電話」や、ネットの誹謗中傷をリアルに描いた「炎上」など、背筋がゾクリとするラストが多く、人間の心理を逆手に取ったサイコストーリーの展開を得意としている。


画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)
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配信元: Walkerplus

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