中学生の子どもの“逆ギレ”に限界寸前! 親100人が語る“仲直りのコツ”とは?

5位:勉強や成績について

・「先月の期末テストで、息子が数学のテストで思ったより点数が低かったんです。普段は『まあ、頑張ればいいよ』くらいの気持ちでいるんですけど、その時は答案を見たらケアレスミスが目立ってて、つい『ちゃんと見直ししなよ! こんなミス、もったいないだろ!』とイラっとした感じで言っちゃいました。」(ワッドさん 東京都 中2女子 保護者)
・「スマートフォンを見ながら勉強をしていたので注意したらケンカになった。」(あたさん 東京都 中3男子 保護者)

中高生は、高校受験や大学受験を控えており、成績が将来の選択肢を左右する重要な時期です。保護者としては、子どもの将来を案じて「もっと勉強しなさい」と口出ししてしまいますが、その言葉がプレッシャーとなり、喧嘩に発展することが多いようです。

中高生の親子喧嘩は日常的? 約7割の家庭で衝突が発生

中高生の子どもがいる家庭では、どのくらいの頻度で親子喧嘩が起こっているのでしょうか?

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週に1回以上喧嘩をする家庭は26%で、月に1〜2回という家庭が30%と最も多いです。中高生の子どもと保護者の間での衝突はよく起きていることがわかります。

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さらに、親子喧嘩をする相手について聞いたところ、母親が相手となるケースが60.9%で、父親と母親同じくらいという回答が29.0%、父親が相手となるケースは10.1%でした。

中高生の親子喧嘩は、主に母親と子どもの間で起こっているようです。

親子喧嘩後、「口を利かない」状況の対処法とは?

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親子喧嘩の後、子どもが口を利かなくなる状況に直面したことがある保護者は、40.6%にのぼります。これは珍しいことではなく、多くの家庭で起こりうる問題です。

口を利かなくなったら「放っておく」が最も多い対処法

子どもが口を利かなくなったとき、保護者はどう対応しているのでしょうか。今回の調査では、「放っておく」という対処法が最も多いという結果が出ています。

・「基本的に放置すると数日でお互いに頭が冷えて元の良い関係に戻ることが殆どです。」(かりんとうさん 北海道 中3女子 保護者)
・「何を言っても無駄なので、本人の気持ちが落ち着いてほとぼりが冷めるまで放っておいた。」(てぃみさん 千葉県 中1男子 保護者)

これらの声からは、「そっとしておく」「見守る」というスタンスをとる保護者が多いことがうかがえます。感情的になっている子どもに無理に話しかけても、事態が悪化する可能性があると多くの保護者が感じているからです。

親子喧嘩の仲直りの方法はとてもシンプル

親子喧嘩後、最も多い仲直りの方法は「普段通りに接する」というものでした。

では、具体的にどのように普段通りに接しているのでしょうか。寄せられたコメントをもとに、効果的な仲直り方法をいくつか紹介しています。

仲直り方法は「普段通りに接する」が基本
・「特に何もしていない。普段通り話しかける。生活しないといけないから。」(あいさん 兵庫県 中2男子 保護者)
・「喧嘩になった時の感情は一時的なものなので、なるべく早いうちに普段通りの平穏な言葉遣いに戻すよう心掛けている。」(883XLさん 大分県 中3男子 保護者)

落ち着いたら話し合う
・「お互い、怒りの熱が冷めた時に何が悪かったのかを話し合っています。」(r.r.さん 東京都 中3男子 保護者)
・「親子喧嘩の後は時間を置いてから話し合い、子どもの気持ちを聞くようにしています。その後、一緒に食事をして仲直りします。」(KK0424さん 東京都 中3男子 保護者)

仲直りのきっかけを作る
・「お互いストレスがある時にちょっとした事で親子喧嘩になるので今はあまり気にしてませんが、好きな物を食事で作ってあげたり話題のファッションやコスメについて会話すると普通に仲直りします。」(みーちゃんさん 福岡県 高2女子 保護者)
・「子どもはお菓子が好きなので、子どもが好きなお菓子を買ってきて『これ、食べる?』と声をかけると、自然と笑顔になり仲直りができています。」(マイさん 北海道 高2女子 保護者)

親子喧嘩を減らすには? 保護者100人が実践する4つの工夫

どの家庭でもできることなら親子喧嘩はしたくないと考えるもの。親子喧嘩を完全になくすことは難しくとも、少しでも減らすにはどうしたらよいでしょうか。

工夫(1):感情的にならずに冷静に対応する
・「あまり感情的にならないようにする。言葉一つで傷つける可能性があるので言い方には注意する。」(まぁやんさん 千葉県 中2女子 保護者)
・「瞬間的に怒らないように、気持ちを静めてから注意するべきことを注意するように心がけている。」(羅生門さん 神奈川県 高1男子 保護者)

工夫(2):子どもの意見を尊重し、耳を傾ける
・「一方的に怒るのではなく、なぜそう思うのか、まずは娘の意見を聞くようにしています。」(テンテンさん 愛知県 高1女子 保護者)
・「子どもの話を聞く時はできるだけ、自分の作業の手をとめて聞くようにしています。」(ジャスミンミナミさん 兵庫県 高3女子 保護者)

工夫(3):伝え方を工夫する
・「『〜しなさい』と命令するのではなく、『〜してくれるとパパは嬉しいな』といったように、柔らかい言葉で伝えるように工夫しています。」(テンテンさん 愛知県 高1女子 保護者)
・「注意をする時の声のかけ方に注意している。『間違っている』『ダメ』と言われるのは、大人でも気分の良いものではないので、『お母さんはこれからなんと言うでしょう』と注意点を自分で正してもらったり、きちんとできているときには『さすが〜!』と大げさに褒めたりします。」(1150さん 東京都 中2女子 保護者)

工夫(4):過干渉をせず、適度な距離感を保つ
・「あまりガミガミ言わない。ある程度のことは自分で考えてやらせたり、心配でもいろいろ口を出さないようにしようと思っています」(chicoさん 沖縄県 中3男子 保護者)
・「プライベートなことには、干渉し過ぎないことにしている。根掘り葉掘り聞いたり、口を出すことは極力控え、最低限に留める」(しょこらさん 神奈川県 中1男子 保護者)

アンケート調査概要

調査対象:中高生の子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年9月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:塾選ジャーナル調べ「中高生の親子喧嘩」についての調査( https://bestjuku.com/shingaku/s-article/32200/

DeltaX
https://delta-x.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

配信元: マイナビ子育て

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