
まとまった時間が取れる夏休みだからこそ、かつてSNSを大いにざわつかせた名作ギャグ漫画を振り返りたい。いわゆる"死亡フラグ"にスポットを当て、「ヤンマガWeb」で連載され人気を博した漫画『ゴリせん~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~』。死亡フラグを無自覚にへし折っていく最強の体育教師の姿を描き、惜しまれつつ完結した本作の作者・酒井大輔(@sakai0129)さんが、空想の将棋駒「呂布」を題材にした1コマ漫画をXにアップして話題を呼んだ。盤面中央に鎮座する「呂布」の駒と、愛馬・赤兎馬のように寄り添う「桂馬」のみというシンプルな構成ながら、「言っとくけど操作できんからな、コレww」「途中で寝返りそう」とネット上はたちまち大喜利状態となった。
■独自ルールの妄想膨らむ「三人将棋」の提案も
三国志の中で“最強”とうたわれる呂布だけに、1枚で将棋の盤面を蹂躙しそうな圧倒的存在感を放っている本イラスト。「こいつ1人で勝てそうな将棋の駒」と題された投稿を見たユーザーからは、「性能はよいかもだけど、自陣の近くには絶対置きたくない」と独自ルールを考える人が続出。さらに「魏・呉・蜀の三人将棋やろうぜ」と、三国志バージョンの三人将棋を提案する声まで登場した。関羽や諸葛亮といった武将たちの適性を考慮した将棋が誕生するのではないか、と妄想が膨らむ作品である。
■唯一無二のギャグセンス、源流はアニメ『名探偵コナン』!?
こうした研ぎ澄まされたギャグセンスは、どこから来ているのか。独特のテンポや作劇において、酒井さんが大いに参考にしているのがアニメ版『名探偵コナン』だという。特にアニメオリジナルのエピソードは「ハチャメチャな内容や倫理観がバグっている展開があり、非常におもしろい」と絶賛している。アニメ版が持つ「この回は何をやりたいのか」という明確なコンセプトや、省く部分は徹底して省き、描きたいところをしっかり描くスタンスが大変勉強になっているそうだ。
また、アニメオリジナルは事件のあらましをセリフで説明してくれるため、聞きながら作画作業を進められるという実用的な利点も明かしている。フラグをへし折り続けた軌跡や今回の秀逸な1コマ漫画は、緻密な計算と研ぎ澄まされたコンセプトのうえに成り立っているのだ。
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