性交渉の経験がないなら不要?「子宮頸がん」検診の正しい対象と注意点

性交渉の経験がないなら不要?「子宮頸がん」検診の正しい対象と注意点

子宮頸がんは、20~30代の若年層にも発症するがんとして知られていますが、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、定期的な検診が重要とされています。しかし、「いつから検診を受ければいいの?」「ワクチンを接種していたら検診は不要?」など、疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。今回は、子宮頸がん検診の適切な頻度などについて「もぐさ園三沢台診療所」の戸澤先生に解説していただきました。


戸澤 晃子

監修医師:
戸澤 晃子(もぐさ園三沢台診療所)

聖マリアンナ医科大学 医学部卒業。その後、川崎市立川崎病院産婦人科、大和市立病院産婦人科、慶應義塾大学医学部産婦人科学教室、聖マリアンナ医科大学医学部産婦人科学教室などで経験を積む。2024年より東京都日野市に位置する「もぐさ園三沢台診療所」に勤務。医学博士。日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本臨床細胞学会専門医・教育研修指導医、日本がん治療認定医、日本婦人科腫瘍学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医。

編集部

自治体で子宮頸がん検診をおこなっているのですね。

戸澤先生

そうなのですが、受診率はまだ半分以下です。対象年齢になると自治体から受診券や案内が届くことが多いので、受け取ったら指定の医療機関に予約して、受診券を持参して受診するようにしてください。住民票を移していないとご実家に届いていることもあるようなので、確認してみることをおすすめします。費用負担が軽減されることもあるため、ぜひ活用しましょう。

編集部

検診を受ける上で気をつけることはありますか?

戸澤先生

特別な準備は必要ありませんが、生理中は検査を受けられません。また、検査当日は腟洗浄剤の使用や性交渉はなるべく控えてください。なお、性交渉の経験がない場合は、子宮がん検診をしなくても大丈夫です。

編集部

ほかにも、知っておいた方がいいことはありますか?

戸澤先生

せっかく検診を受けても、受けて終わってしまう人もいらっしゃるようです。検診結果がややわかりにくいというのもあると思いますが、どんなに些細でも「頸部異形成」や「要精密検査」などの結果が出たら、先延ばしせずに医療機関を受診するようにしてください。また、繰り返しにはなりますが、国が推奨している検診の頻度は、「20歳のときからで2年に1回受けている」という前提で定められています。未受診の期間が長い場合はこの限りではないので、「いつか受けよう」ではなく、20歳になったら必ず検診に行くようにしてください。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

戸澤先生

職場検診などで自己採取キットを用いるケースもありますが、実際には偽陰性(本当は陽性であるのに陰性と判定される)が多いと報告されており、精度の面からあまり推奨できません。やはり、細胞診単独検診やHPV単独検診といった信頼性の高い方法で受診することをおすすめします。また、20歳の人には子宮頸がん検診の無料クーポンが配布されています。せっかくの制度なので、ぜひ積極的に活用していただきたいと思います。特に20歳になったら、一度は検診を受けることが大切です。

※この記事はメディカルドックにて<検診を受けるときに気をつけたいこと>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。