「脳梗塞」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?【医師解説】

「脳梗塞」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?【医師解説】

脳梗塞の主な原因

それでは、ここからは脳梗塞の原因について説明します。

心房細動

心房細動は心原性脳塞栓症という最重症の脳梗塞の原因となります。不整脈によって血液の流れが乱れ、血栓が形成され脳の血管につまり脳梗塞を引き起こします。症状としては脈の乱れ、動悸、気分不良、血圧低下などがあります。しかし、中には無症状の方もいるため注意が必要です。
無症状でも気づく方法は検脈です。首や手首などの動脈に指先を当ててドキドキという拍動を感じてください。一定のリズムを刻んでいればよいですが、リズムが乱れている場合は何らかの不整脈がある可能性があります。かかりつけの先生に相談しましょう。もしくは、循環器内科を受診ください。

高血圧症

ここからは生活習慣病の話が続きます。まずは高血圧症です。
高血圧症は字の通り血圧が高くなっている状態が続いている状態です。血圧が高いと血管への負担が増え、動脈硬化が進行します。また、心臓にも負担になるため高血圧を放置していると前述の心房細動も発症しやすくなります。血圧が上がったり下がったりを繰り返すこともよくないとされます。そのため、血圧を安定して適切に保つことが必要になります。

脂質異常症

脂質異常症は血液中の脂質のバランスが崩れた状態を指します。特にLDLコレステロールは一般に悪玉コレステロールとも呼ばれます。LDLコレステロールが高くなると、余分なコレステロールは血管の壁に溜まってきます。徐々に増えてくるとプラークといわれる粥のようなものとなります。このように動脈硬化が進行し、脳の血管にも起こることで脳梗塞の原因となります。
前述の食事に気を付け、それでも改善がない場合は内服薬で治療をしましょう。最近では注射剤で治療を行うこともあります。

糖尿病

生活習慣病の中でも重要なものが糖尿病です。糖尿病は、暴飲暴食や飲酒などの生活習慣で発症すると思われがちですが、遺伝的要素や環境因子などが複雑に絡み合って発症します。糖尿病では常に血糖が高い状態にあります。そのため全身の動脈硬化が進行します。脳の血管が狭窄したり、閉塞したりすると脳梗塞の原因となります。
糖尿病を発症してすぐは無症状のこともあります。しかし、進行してくると耐え難いのどの渇き、それに伴い水分を多量に摂るなどの症状が出現します。時に体重が減ってくることもあります。このような症状が出てきた場合は、代謝内科や糖尿病科を受診しましょう。

喫煙

タバコは健康を気にする上で避けるべき嗜好品です。タバコに含有されているニコチンや一酸化炭素などは、血管を収縮させ血圧を高めます。動脈硬化が進行するだけでなく、血栓という血の塊が形成されやすくなってしまいます。さらに、喫煙者では心房細動も発症しやすくなります。総じて、脳梗塞の原因となります。健康的な生活のためにも禁煙をしましょう。難しい場合は禁煙外来を受診して専門的な治療を検討してください。

「脳梗塞で食べてはいけないもの」についてよくある質問

ここまで脳梗塞で食べてはいけないものなどを紹介しました。ここでは「脳梗塞で食べてはいけないもの」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

脳梗塞の再発を防ぐ食べ物について教えてください。

神宮 隆臣 医師

日本人にとって取り入れやすいものとしては和食です。和食は低脂質でバランスに優れます。魚類も多いので取り入れてみてはいかがでしょう。

脳梗塞の予防や治療中の際に、納豆を食べてはいけないのでしょうか?

神宮 隆臣 医師

ワルファリンを飲んでいなければ制限する必要はありません。

脳梗塞を発症しやすい性格はありますか?

神宮 隆臣 医師

脳卒中の危険因子となるような性格の特性として、神経症傾向が高いことが可能性としてあげられます。神経症傾向とは、気分屋で緊張しやすいというものです。

配信元: Medical DOC

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