リリー・フランキー“宮内”、視聴者から「物語のキーマン」と声が上がる存在感<Tシャツが乾くまで>

リリー・フランキー“宮内”、視聴者から「物語のキーマン」と声が上がる存在感<Tシャツが乾くまで>

亡きあずさ(夏帆)の過去を知っていた宮内(リリー・フランキー)
亡きあずさ(夏帆)の過去を知っていた宮内(リリー・フランキー) / (C)TBS

蒼井優が主演する金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)。8月7日に放送された第5話で、咲子(蒼井)の夫と毎月第3金曜日に会っていたあずさ(夏帆)の過去が少しだけ明らかに。それを知っていた古書店店主・宮内(リリー・フランキー)の存在感がますます大きくなっている。(以下、ネタバレを含みます)

■二組の夫婦の喪失から始まる“愛”と“秘密”の物語

本作は、「silent」(2022年、フジテレビ系)などの脚本家・生方美久氏が、とある事故に巻き込まれた二組の夫婦の“愛”と“秘密”を描くオリジナルストーリー。

地上波連続ドラマ18年ぶりの出演となる蒼井が演じる主人公・咲子(さきこ)は、出版社で結婚情報誌の編集担当として働く40歳。優秀で仕事はできるが、私生活では面倒くさがりで少し抜けている部分も。何事もまっすぐ純粋に受け取るタイプで、愛する夫と幸せな結婚生活を送っていた。

だが、ある夏の日、夫が事故に巻き込まれ、幸せな日常が崩れ去る。さらに、その事故が暴いたのは、愛する人の“第3金曜日の秘密”だった。

物語の軸となるのは、咲子を含む5人の男女。製菓メーカーに勤務する生真面目で不器用な“ちょっと残念な男”園田樹生役を中島歩、バスが橋から転落した事故で行方不明になった咲子の夫・瀬尾充役を松山ケンイチ、樹生の妻で充と同じバス事故で亡くなったあずさ役を夏帆、充がオーナーを務める喫茶店「ひこうき」の従業員で、一見社交的だが人とは深く関わらないドライな性格の矢野直人役を高橋文哉が務める。

■宮内があずさの過去を知っていることが明らかに

あずさがかつて過ごした児童養護施設の職員・平岡(宮地雅子)が樹生の元を訪ねてくる。平岡は事故のことを知り、「びっくりしたし、悲しかったけど、でも結婚して、お子さんもいるって知って、それはうれしかったんです。あのあずさちゃんが結婚したいって思える人と出会えたことがうれしくて。生きててくれたら、もっとよかったけど」と話した。

その後平岡は、あずさがパートで働いていた古書店へ。平岡を見た店主・宮内は、「わぁ、懐かしい顔」と出迎え、平岡は「ご無沙汰してます」とあいさつした。宮内が、あずさが結婚していた話を振ると、平岡は「あのあずさちゃんが」とほほ笑み、宮内も「ねぇ、あの子がねぇ」と感慨深げに言った。

樹生は平岡とは初対面だったが、宮内は顔見知りだった。ということは、過去を知っているということ。「あのあずさちゃん」と称されるかつてのあずさとは、どんな人物だったのか。また、平岡が来た時に宮内の手元にあったライトグリーンの手帳が大きく映し出されたのは、これがあずさのものだと示唆する演出なのか、今後の展開に向けて覚えておきたい一つだ。

■宮内が放つ物語のキーマンの一人としての存在感

その後、あずさがいた児童養護施設を併設していた教会で一周忌が行われ、樹生、息子の翔(久保田薫)、樹生の妹・実樹(齋藤飛鳥)と共に宮内も出席した。

行事を終え、教会に樹生と二人で残っていた宮内は「悔しいねぇ。1年たっても、ちっとも楽になんないね」と心の内を漏らす。樹生は黙って聞いたままだ。

宮内が「殺されたようなもんだもんな」と言葉を続けると、「僕はそんなふうには思ってないですけど」と樹生。しかし、宮内は「他の男と出かけなきゃな」と、とげのある物言いをする。

樹生は「充さんが連れ回したとは思えないんです。あずさがお願いついてきてとか、ついて行ってもいい? とか言ったんじゃないですかね。僕からするとそれが自然です」と想像した。

「う~ん、それ言ってそうだなぁ」と宮内が言うと、フッと樹生は吹き出し「言いそうですよね」と返した。

そこから在りし日のあずさを偲びながら、「あずさ側の僕らは、そういうことにしておけばいいと思います。余計に人を恨まなくて済むし」と樹生が語ると、宮内も「ま、恨むのも疲れるしねぇ」と同意するのだった。

宮内は、おそらく樹生よりも長くあずさのことを知っている。教会について実樹に説明を受けているときは黙って聞いていた宮内。初めて訪れたようでもあり、知っているけどあえて言わなかったのかもしれない。これまでも、今回もとげとげしい言葉もあったが、宮内もまた喪失感を抱え、やりきれないのだろう。

SNSでは、物語の考察も盛り上がっているが、生方氏の脚本は展開やキャラクターの思いの“余白”があるところが醍醐味。宮内とあずさの関係もその余白の一つ。宮内のせりふ、表情からそれを読み取る楽しさを、リリー・フランキーが見事に醸し出している。

視聴者からは「宮内の言うことすべてに何か別の意味が隠れていそう」「宮内さんと園田さんの会話、淡々としているようであずささんがいないことへの喪失感に溢れてる」「宮内もキーマンの一人」など反響が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部



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