日本各地にある空港は、飛行機に乗るときはもちろん、休日に遊びに行く場所としても楽しい。空港には、ご当地名物のグルメやお土産などがそろい、展望デッキや空港周辺から飛行機の迫力あるシーンが眺められることも。全国の空港それぞれの魅力を紹介するこのシリーズ、今回は離島にある絶景の国内空港「みやこ下地島空港」を紹介する。

一般的な空港のターミナル施設と異なり、「みやこ下地島空港」のまるで高級リゾートのような雰囲気は、南国の旅行気分を高めてくれる。空港で味わえるグルメやショップなどもリゾート感あふれ、飛行機に乗るときだけでなく、観光ついでに立ち寄るスポットとしても、実は利用価値が高い。
■絶景スポットの伊良部大橋を渡った先にある
みやこ下地島空港はもともと、世界的にも珍しいパイロット向け訓練専用の飛行場として、1979年(昭和54年)7月に開港。そのかたわらで、南西航空の下地島-那覇線が1994年(平成6年)7月まで運航されていた。
2019年(平成31年)3月、「みやこ下地島空港ターミナル」が開業。民間旅客便の受け入れを本格開始し、今日にいたる。

平屋のコンパクトな空港施設には、カフェやショップ、観光案内などの設備が一通りそろう。レンタカー受付もあり、ここからレンタカーで宮古島などへ向かう旅行客も多い。空港周辺を観光するのに便利なレンタサイクルもある。
また、上下移動がなく、歩いてそのまま駐車場やバス乗り場、搭乗口や飛行機へ行くことができる。その動線は非常にスムーズだ。

飛行機とターミナルの間は、徒歩での移動になる。機内から出た瞬間、南国の空気を直に感じ、ゆっくり歩いてターミナルへ向かうと「南国の島へ来た!」という気分がとても高まる。また、飛行機に乗る際も徒歩で向かうので、大きな空港にはない体験がまた楽しい。
■【空港グルメ】カフェで「島グルメ」、一般利用できるエリアも
空港内では、宮古島らしいグルメやご当地料理が味わえる。飛行機で到着したあと、また、出発前の腹ごしらえをはじめ、周辺の観光スポットを巡るついでに立ち寄っての利用もおすすめだ。

一般エリアにある「coral port Grab&Go」は、飛行機に乗らない人も利用できる場所。サンドイッチやスムージーのほか、アルコールやソフトドリンクなどを提供する。

「友利さんのカツオなまり節&海ぶどう」「あぐー豚ソーセージサンド」「沖縄タコスのチーズピザサンド」などのサンドイッチは、宮古、そして沖縄らしい食材を使い、旅行気分をいっそう高めてくれる。「雪塩グリルポテト」とのセットもおすすめ。テイクアウトもでき、ここで買って観光スポットなどで味わうのもいい。

ドリンクも、マンゴー/グァバ/パイナップルのスムージーやジュース、さんぴん茶に黒糖カフェラテなど沖縄らしいラインナップだ。特に、宮古島はマンゴーの名産地で、そのスムージーはぜひ味わいたい。
オリオンビールや泡盛ハイボールなどのアルコールドリンクにも、宮古や沖縄の定番がそろう。イートインコーナーは広々として電源がある座席、外のテラス席もある。店内では空港内のWi-Fiも利用できる。

保安検査通過後にも、「coral port LOUNGE Cafe&Bar」がある。ここは、飛行機に乗る人のみが利用できるエリアだ。
オリジナルカクテルやビール、泡盛をはじめ、マンゴーやドラゴンフルーツなどを使った氷果実サワーなど、アルコールドリンクが充実している。自家製レモネード、黒糖ショコラ、あかばなソーダなどのソフトドリンクも豊富にあるので、宮古を離れる直前まで南国気分に浸ることができる。
さらに、「coral port LOUNGE the Kitchen」では、沖縄県産黒毛和牛の焼肉丼、タコライス、漬けマグロと海ぶどうの丼、宮古そばなどを販売する。宮古の島グルメがそろい、飛行機に乗る前の腹ごしらえができておすすめだ。

■【空港土産】ショップで宮古土産や空港限定グッズも買える!
空港内でお土産を買うなら、「coral port the Shop」が保安検査通過前と通過後の2カ所ある。通過前なら飛行機に乗らずとも利用でき、お土産だけをここで調達することも可能だ。

宮古の定番からこだわりの商品まで、お菓子や加工品、泡盛やビールの酒類、雑貨など数多くそろう。なかには、ここでしか入手できない空港限定商品もある。
たとえば、「島のみつ」は、宮古諸島で栽培されている植物、シロバナセンダングサから採ったはちみつで、空港限定パッケージで販売。加熱していないはちみつで、人気が高い。大・中・小と3つのサイズがある。

みやこ下地島空港に隣接する伊良部島の酒蔵「宮の華」とコラボレーションしたオリジナルの泡盛もおすすめ。「泡盛が初めてでも飲みやすく」をコンセプトとして毎年、古酒のブレンドを変えて開発、販売されている。その毎年ごとの飲み比べも楽しい。

「島人が愛する食材を贈る」をテーマとして開発された、島のびんづめシリーズも手土産として最適。伊良部島産のカツオとマグロを甘辛く煮てショウガを効かせた佃煮、これも伊良部島で特産のなまり節を使用した油味噌、宮古島の焼肉店「火神」とのコラボ商品でA5ランクの宮古牛を使う「かける、宮古牛焼肉」がセットになっている。いずれも、ごはんのお供にピッタリで、食が進む逸品だ。

ほかに、宮古諸島ならではの食材を使うちんすこうなどの島スイーツ、空港ターミナルのロゴが入った24時間保冷できる保冷・保温タンブラー「ハイドロフラスク」なども。いずれもほかの地域では珍しい商品ばかりで、お土産は時間を取ってじっくり見て選びたい。

■【空港アクセス】レンタカーが主流、中心部への連絡バスもある
下地島空港からの交通アクセスは、「バス」「レンタカー」「タクシー」「カーシェア」などがある。
まず、バスはおもに飛行機の到着と出発に合わせた時間で運航しており、時刻表は事前に必ずチェックしたい。行き先は、宮古島の中心部や宮古空港、主要ホテルなど。所要時間は、宮古島の中心部が約20~30分、宮古空港まで約45分。「中央交通」「みやこ協栄バス」の2社がそれぞれ運行する。

移動は車があればとても便利だ。レンタカーは、空港内のレンタカーオフィスや案内所で手続きしてそのまま乗って出発できる。
タクシーは、宮古島の中心部まで約25分、約4000円(※)かかる。空港にタクシーが待機していない場合も多いため、事前に予約するなど準備しておくこと。宮古島では「DiDi」などタクシー配車アプリも利用できる。※交通状況によって異なる
■【空港周辺スポット】宮古ブルーと飛行機の絶景「17END」
みやこ下地島空港のほぼ北端にある「17END」(わんせぶんえんど)は、宮古諸島で屈指の美しさを誇る海とビーチがある場所。特に、海の方向から空港へ飛行機が向かってくる光景を見ようと、そのタイミングで多くの人々が訪れる。

また、干潮になると、海から真っ白なビーチが現れる。ただし、海水浴場として整備された場所ではなく、潮の流れが速く監視員もいないため、海の美しさは陸上から楽しむのがおすすめだ。

みやこ下地島空港から行くなら、空港から「レンタサイクル」がおすすめだ。空港内でレンタサイクル(有料)を利用でき、片道20分程度で着く。
車だと、ビーチの手前に駐車場(無料)もあるが、飛行機の到着時間前は満車で入れないことも。また、駐車場は空港のターミナルと逆側にあるのと、その駐車場から誘導灯付近までも徒歩で約10~15分かかるなど、意外と時間がかかるのを覚えておこう。
17END
住所:沖縄県宮古島市伊良部佐和田
アクセス:下地島空港より徒歩約40分
■美しい「宮古ブルー」の余韻を空港でも引き続き体験
空港は、その土地での空の玄関口であると同時に、旅の最後に訪れる場所でもある。それぞれ空港の雰囲気は千差万別だが、みやこ下地島空港ターミナルは施設、グルメ、そしてお土産にいたるまで、南国の旅気分を高めてくれる。

加えて、飛行機の乗り降りやレンタカーの手続きなどもスムーズにでき、空港内に座ってくつろげる座席が豊富にあるのもいい。宮古ブルーの美しさと合わせ、世界屈指の美しい空港ターミナルといっても過言ではないだろう。
みやこ下地島空港
住所:沖縄県宮古島市伊良部字佐和田1727
電話:0980-78-6606(総合案内)
開館時間:飛行機の運航状況による、レストラン・カフェやショップなどは店舗によって異なる
取材協力=下地島エアポートマネージメント株式会社
取材・文・写真(クレジット掲載以外)=シカマアキ
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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

