5年以上付き合っていた私たちは、プロポーズこそありませんでしたが、「そろそろ結婚しよう」と自然な流れで入籍を決めました。お互いの両親へのあいさつも済み、結婚へ向けた準備も順調。その中で、私は以前からこだわりのあった日に入籍したいと彼へ伝え、彼も特に反対する様子はありませんでした。ところが、迎えた入籍当日、思いもよらない出来事が起こったのです。
入籍当日、彼がベッドから動かない…
入籍日は平日だったため、私たちはそろって仕事を休み、市役所へ婚姻届を提出する予定でした。
ところが、その日の朝になっても彼はベッドから起きようとしません。「疲れているのかな」と思っていた私は、あまり気にせず準備を進めていました。
しかし、お昼になっても、午後になっても、彼は寝たまま。さすがにおかしいと思い、私は彼へ尋ねました。
「今日は入籍する約束したよね? いつまで寝てるの?」
すると彼は眠そうな顔で起き上がり、信じられないことを言ったのです。
「え? 本当に今日するとは思ってなかった」
さらに「会社にも結婚することを報告してないし……」と言われ、私は耳を疑いました。
私は以前からその日に入籍したいと伝えていましたし、その後も特に反対されることはありませんでした。そのため、私は彼も同じ認識だと信じ込んでいたのです。
思い込みだけでは伝わらないこともある
彼の言葉を聞いた私は、悲しさと悔しさが一気に込み上げ、思わず泣いてしまいました。すると彼もようやく事態の重大さに気づいたようで、慌てて支度を始めました。
その日のうちに2人で役所へ向かい、無事に婚姻届を提出。彼は後日、会社へ結婚を報告することになりました。
今思えば、彼は私がその日に入籍したいと言っていたことを軽く受け止めていて、本当にその日に婚姻届を提出するとは思っていなかったのでしょう。結果的に無事入籍することはできましたが、あの日の出来事は今でも忘れられません。
相手がわかっているだろうと思い込むだけでは、大事なことほどすれ違ってしまうことがあります。結婚のような人生の節目だからこそ、「伝えたつもり」ではなく、お互いが同じ認識でいることをしっかり確認することが必要なのだと実感しました。
著者:秋月さつき/30代女性・1児を育てる会社員の母。趣味は読書で、日々子育てに奮闘中。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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