尿膜管遺残症の前兆や初期症状について
症状は残り方によって異なります。尿膜管瘻では膀胱と臍がつながっているために臍から尿の排泄があるほか、尿膜管洞では繰り返す臍の炎症、尿膜管嚢腫で感染を起こすと下腹部に痛みが出ます(参考文献1)。新生児期に症状がでる人から成人になってから症状が出る人までいます (参考文献1)。
発熱や尿路感染症、排尿時痛や腹痛の精査を契機に発見される場合もあります (参考文献2)。気になる症状があれば、お子さんであれば近くの小児科を、それ以外の方は総合病院の内科や泌尿器科を受診してください。
尿膜管遺残症の検査・診断
診断のためには画像検査が必要で、超音波検査やCT、MRIを用います。しかしながら尿路感染症や腹痛の原因精査の際に見つかることがあるので、他の疾患の除外に必要な血液検査や尿検査も行います。
臍の瘻孔が明らかな場合には、瘻孔がどこにつながっているのか確かめるための造影検査を行います (参考文献1)。
尿路感染症を繰り返す場合には、尿路造影をおこなって、尿管や膀胱、尿道の形に異常が生じていないか確かめます。

