
自治会の子ども会は、子どものための活動とはいえ親の負担も少なくない。「兄弟のうち一度役員をやれば終わり」と聞いていたはずが、まさかの2周目へ――。そんな実体験をコミカルに描いた、新庄アキラ(@shinjo_akira)さんの漫画『子ども会の役員が再び回ってきた話』について、制作の裏側を聞いた。
■3時間の沈黙が生んだまさかの会長



次年度の役員決めでは、6年生の保護者5人のうち4人がすでに役員経験者。未経験の三浦さんが会長になると思われていたが、「来年度は学校のPTA役員をやるので、できません」とまさかの辞退。PTA役員は子ども会役員が免除されるルールだったため、場の空気は一変する。誰も立候補しないまま沈黙は3時間に及び、最後はあみだくじで決着。結果、破天荒な松子さんが会長、新庄さんは会計を務めることになった。
「今年こそ平穏に終わる」と願った新庄さんだったが、松子会長は「子ども会を盛り上げていく!!」と気合十分。年間行事はどんどん増え、毎月イベントを開催することになり、予想を超えるドタバタの1年が幕を開ける。
■笑いに変えた子ども会のリアル
作品では、自身が経験した子ども会役員2周目をもとに、少子化や「抜けたくても抜けられない」空気、人間関係などを描いた。「私自身に起きた“大変だったこと”をあえて笑いに変えて、おもしろおかしく描くことにこだわりました!」と話す。
松子さんは実在する人物がモデル。漫画ではデフォルメしながらも、「暴走して周囲を振り回しながらも、完全に嫌なやつではなく、どこか憎めないキャラクターになるよう工夫しました」と振り返る。
■負担は大きくても得られたもの
毎月の企画では保護者の意見がまとまらず、準備は苦労の連続だったという。それでも「子どもたちが楽しそうに参加してくれている姿を見て、すべてが報われたように感じました(笑)」と話し、地域の人たちと交流できたことも貴重な経験になったと語る。
一方で、「私は『子ども会はいらない派』です」と率直な考えも明かす。運営方法が長年変わらず、保護者への負担が大きいことを課題に挙げる一方、地域や子ども同士のつながりには価値を感じており、「もっと気軽でカジュアルな形に変えていけるのであれば、子ども会という存在も『アリ』なのかな」と話した。
■日常の事件をギャグに変える漫画づくり
「生きていると事件ばかり起きます(笑)」という新庄さん。日常の出来事や絵日記、オタ活など身近なテーマをギャグ漫画として発信している。電子書籍『家を建てたら自治会がヤバすぎた』『転職したら職場がヤバすぎた』も発売中で、「30代、40代の女性には共感していただけるような内容になっていると思います。ぜひ読んでみてください!」と呼びかけた。
■取材協力:新庄アキラ(@shinjo_akira)
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