「胃がん」や大腸がんの内視鏡検査がつらくて仕方ないときの対処法とは?医師が解説

「胃がん」や大腸がんの内視鏡検査がつらくて仕方ないときの対処法とは?医師が解説

内視鏡検査を受けた方がいいことはわかっているけれど、苦しくて躊躇してしまう……。そう思う人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、内視鏡検査がつらくて仕方ないときの対処法について、「街のクリニック」の土屋先生に解説していただきました。ぜひ次回の検査に役立ててください。

土屋 喜一

監修医師:
土屋 喜一(街のクリニック)

日本医科大学卒業。その後、日本医科大学付属病院、会津中央病院、横須賀市立うわまち病院(現・横須賀市立総合医療センター)、たちばな台病院などで外科医として経験を積む。2018年、神奈川県横浜市に位置する「街のクリニック」の院長に就任。医学博士。日本外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本消化器外科学会認定医。

編集部

以前につらい思いをしてトラウマになっています。どのように乗り越えればいいのでしょうか?

土屋先生

その経験は正直に医師に伝えてください。「前回はつらかった」と言っていただければ、鎮静剤の使用を検討したり、内視鏡の太さを選んだりと、対策を講じることができます。場合によっては、前日に安定剤を処方することもできます。医師に話すだけで気持ちが軽くなることもありますよ。

編集部

鎮静剤を使えば、痛みや苦しさを感じずに済むのでしょうか?

土屋先生

鎮静剤はあくまでも気持ちを落ち着かせるための薬剤なので、痛みを感じないようにすることはできません。また、鎮静剤の効果は個人差が大きく、当日の患者さんの体調によっても左右されます。もし、検査中の痛みが気になるなら鎮痛剤を使うこともできるので、気になる場合には医師に相談してみると良いと思います。

編集部

鎮静剤を使う場合、注意点はありますか?

土屋先生

鎮静剤を使用すると、場合によっては息が弱くなって処置が必要になることもあります。しかし、通常はそうした事故がないよう、医師が患者さんの様子をモニタリングしているので、安心して検査を受けてほしいと思います。また、薬のアレルギーによって使える鎮静剤が限られていることもあります。鎮静剤を希望する場合には、必ず医師にアレルギーや既往を伝えてください。

編集部

そのほか、鎮静剤を使うときの注意点はありますか?

土屋先生

鎮静剤を使う場合、車の運転が当日はできません。必ず公共交通機関を使うか、付き添いの人と来院してください。また、検査後に眠気やふらつきが残ることがあるため、検査後は安静に過ごす予定を立てておきましょう。

編集部

どうしても怖いときは、検査を受けなくてもいいのでしょうか?

土屋先生

もちろん、無理に受ける必要はありません。ただ、内視鏡検査は大腸がんや胃がんの早期発見にとって非常に重要です。どうしても不安なときは、医師に相談するだけでも大丈夫なので、ぜひ医療機関を訪れてみてください。不安や恐怖が強くて検査を受けたくないという場合には、「口からの内視鏡はつらかったけれど、鼻からだったら大丈夫なのでは?」「内視鏡検査の代わりに何ができるか?」「苦痛を和らげるためにどんな薬が使えるか?」などを医師と一緒に考えることもできます。まずは信頼できる医師や施設を見つけてほしいと思います。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

土屋先生

たしかに内視鏡検査は苦痛を伴うことがあり、一度受けたことがある人は「もう二度と受けたくない」と感じるかもしれません。しかし、大事なのは「そもそもなぜ、この検査が必要なのか」と考えることです。その理由を知れば、検査に対する恐怖や不安も多少は安らぐかもしれませんし、医師と一緒に不安を消すための解決策を講じることができるかもしれません。まずは検査の意義や価値をしっかり理解し、ぜひ信頼できる医療機関で内視鏡検査を受けてほしいと思います。

※この記事はメディカルドックにて<つらいイメージがある「内視鏡検査」を楽に受けるコツを医師が解説! 知っておきたい注意点とは?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。