胃ポリープ検査を受けた後の治療と経過観察

内視鏡検査を受け、胃ポリープが発見された場合、どのような場合に経過観察となり、どのような場合に治療が必要となるかを解説します。
胃ポリープ検査後に経過観察となる場合
ポリープのサイズが小さく、形状の不整などが認められないなど良性であると判断された場合は、定期的な内視鏡検査による経過観察が行われます。
胃ポリープ検査後に治療が必要になる場合
胃ポリープのサイズが大きく、形状が不整、出血があるなどがんの可能性を否定できない場合には、診断を付ける目的で生検を行ったり、ポリープ自体を内視鏡をもちいて切除することもあります。
また、ピロリ菌感染がある場合は、最終的にがんが発生する可能性が高いため、ピロリの除菌が必要になります。
検査を受ける際の注意点

内視鏡検査を受ける前、受けた後、いずれも複数の注意点があります。
検査前の食事・服薬制限
内視鏡検査を受ける場合、胃内に食べ物があると内視鏡での観察が難しくなるため、前日の夕食は、消化によいものを21時までに摂取し、夕食後から検査が終わるまでは絶食となります。
検査当日は、牛乳、ジュースなどは飲むことができませんが、水や白湯など透明な飲み物については、脱水を防ぐ目的で検査の前1-2時間くらい前までは飲むことが許されます。
服薬制限について、抗血栓薬(抗凝固薬、抗血小板薬)などのいわゆる血液をサラサラにする薬を服用している方は、事前に医師に相談が必要です。生検やポリープ切除を行う場合、一時的な中止を指示されることがあります。
鎮静剤を使う場合の注意点
鎮静薬を使用した場合、検査後にふらつきや眠気を感じることもいるため、自動車やバイク、自転車の運転はできません。また検査後1,2時間は飲食を控える必要があります。のどの麻酔が切れていないと、誤嚥のリスクがあるためです。
ポリープ切除後の食事や生活上の注意点
ポリープを切除した場合や生検を行った場合には、胃粘膜から出血しやすいため、当日の激しい運動や長風呂は推奨されません。さらに胃粘膜を刺激する可能性の高い、辛い食べ物やコーヒーの摂取、飲酒などを最低でも2-3日は避けた方がよいと言われています。

