中学生のころ、家族で天橋立へ旅行に出かけました。しかし、到着して間もなく突然の体調不良に襲われ、観光どころではない状況に……。楽しみにしていた旅行は、まさかの出来事によって、一生忘れられない思い出になってしまったのです。
天橋立に着いた途端…
当時の私は生理が始まったばかりで、まだ周期が安定しておらず、しばらく生理がこないこともありました。そのため、旅行中に生理になるとはまったく思っていなかったのです。
天橋立に到着し、観光しようと車の外へ出た途端、おなかに激しい痛みを感じました。立っているのもつらいうえに、めまいまでしてきて、歩くことすらできません。
「何か悪いものでも食べたのかな……」
そう思いながら車へ戻って休んでいると、下着にドロッとした違和感が……。トイレで確認すると、生理が始まっていました。
最初は、少し休めばよくなるだろうと思っていました。しかし、その考えは甘かったのです。
「股のぞきだけはしてみよう!」
痛みもめまいもひどく、私は車から降りることさえつらい状態でした。しかし母は、「せっかく来たんだから、股のぞきだけでも」と言い、私を展望台へ連れていきました。
天橋立では、展望台で前かがみになり、足の間から景色を眺める「股のぞき」が名物です。母も、せっかく来たのだから体験させてあげたいと思ったのでしょう。
私も少しだけならと思い、挑戦してみることにしました。ところが、股のぞきをしようと前かがみになった瞬間――。目の前がグラッと揺れたのです。
ただでさえ高い場所で前かがみになるだけでも少し怖いのに、めまいまで重なり、「このまま倒れたらどうしよう」と本気で焦りました。
私は慌てて姿勢を戻しましたが、あの数秒は、本当に命がけだと感じました。結局、それ以上観光を続けることはできず、車へ戻って休み、そのまま旅館へ向かいました。
この出来事以来、生理中は無理をせず、自分の体調を優先するようになりました。楽しみにしていた予定でも、つらいときは我慢せず休むことも大切なのだと学びました。
今でも天橋立の写真を見るたびに思い出すのは、美しい景色よりも、あの日の「命がけの股のぞき」です。忘れられない家族旅行になりました。
著者:桜木笑子/10代女性・社会人2年目の医療業界人。家族と仲が良く、年に1回家族旅行に行きます。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
※90日以上生理がこない場合は無月経といわれ、注意が必要です。もし3カ月生理がこないというときはすぐに婦人科の受診をおすすめします。
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