拾った石を割ったら中から……“息絶えた太古の姿”に驚愕「すげぇぇぇ!」「なんだこれ」研究員に話を聞いた

拾った石を割ったら中から……“息絶えた太古の姿”に驚愕「すげぇぇぇ!」「なんだこれ」研究員に話を聞いた

 大学生が見つけた貴重な化石。その驚きの姿がThreadsで話題です。投稿は記事執筆時点で5万5000回以上表示され、3100件以上の“いいね”を獲得しています。

 投稿したのは、Threadsユーザーで、化石を愛するTakeshi(@japan.angustidens1102)さん。ある県立博物館の市民研究員として活動している、考古学を学ぶ大学生です。

 今回話題を呼んだのは、一見するとただの石のように見えるコンクリーション(※自然の中で形成された硬い岩塊)を割って出てきた化石の写真。「現在クリーニング中です」というその“断面”を見てみると……。

 くっきりとカニの脚が出てきており、おなかのふんどしの形までわかる見た目にワクワクします。こちらの化石は、Takeshiさんによると「保存状態良好のイシガニ」であり、さらにオスということもあって「ハサミもデカくてカッコ良いので有難い」と、思わずテンションが上がった様子。また、「脚の先端まで内包されていますので保存状態は極めて良いです。変形もないと思いますので背甲側も期待大です!」とリプライ欄でコメントしています。

 その後、壊れないように慎重に進めている化石のクリーニングは順調なようで、コンクリーションの表と裏から削って取り除いていった結果、予想以上にきれいな背甲が現れたことを報告しています。少しずつ姿があらわになっていく様子がロマンにあふれてる!

 なお、Takeshiさんは事前に許可を得た上で探索・採集をしています。無許可での探索・採集は違法となる場合があるため注意してください。

 まだまだ時間のかかる化石のクリーニングを、どこまで行うか含めて悩みながら現在も進めているTakeshiさん。ねとらぼ編集部は、そんな話題になった“カニの化石”や普段の研究活動についてお話を聞きました。

――現場は水辺だったのでしょうか? いつごろの化石だと推定できますか?

Takeshiさん:化石は干潟や内湾で形成されたものと考えられており、投稿の化石はイシガニという現生種で、今も食用として親しまれているカニです。また化石の年代は非常に新しく、新世代第四紀完新世という縄文時代にあたる年代です。見つかる化石はほぼ全て現生種ではありますが、日本には既におらず現在は東南アジアなどにいる生き物も見つかっていることから、当時の環境が非常に温暖であったことが化石から見えてきます。

――このシーズン、河原や海に遊びに行く人も多いと思います。採集を行っても問題がない地であることを大前提として、もし偶然、化石のようなものを見つけたら、どのようにすればよいのでしょうか?

Takeshiさん:もし偶然化石を見つけた際や、化石っぽいものを見つけられた場合はとりあえず持ち帰ることをオススメします。その後は各地域にある地学など自然史系の博物館や、その地域に地質学などの自然史分野を扱う博物館がなければ科博(国立科学博物館)のような、各地方にある大きな総合博物館にアポをとった上で持ち込んで見ていただくということが確実です。もちろん図書館等を活用し、自分で調べるということも良いと思います。化石の場合は周辺の地質を調べることが先決です。

――これまでの研究で“最も印象に残っている採取物”について教えてください

Takeshiさん:これまで採ったものの中で最も印象に残ったものを選ぶのは中々難しいですが、やはり投稿の物のようにコンクリーションの中に入ったカニの化石というのは、理屈を知ってはいても毎回衝撃を受けますし、不思議だなと思います。今回もそんな感じの一例です。私はまだ成果を出せていませんが、このようなカニ化石の標本を集めている最中です。

――Takeshiさんが感じる、化石研究の意義ややりがいをお聞かせください

Takeshiさん:私は現在大学生で、博物館で市民研究員という形で化石を採集し、その種類等を調べていますが、やはりその当時の環境が伺える、それを裏付けるものが出てくるとワクワクしますし、カニの化石などはコンクリーションに内包されているのでそれをクリーニングするということは、採取時に何が入っているか見極める必要がありますし、知識や技術が要求されるところだと思っています。その自分の見当がクリーニング後に裏付けられると非常にうれしい気持ちになります。また、博物館で私が師事している先生から褒められたり良い反応を頂くときが非常に楽しい瞬間かもしれません。

 今回発見されたイシガニの化石には、Threadsで「すげぇぇぇ!」「なんだこれ」「ロマンがありますね!」「状態がメッチャ良いじゃないですか。素晴らしい発見ですね」「お見事です」「すごいこれはうれしいですね!」「見ているこっちもとても楽しみ また経過を見せてください!」「クリーニング後が楽しみです!」などの声が寄せられました。

 Takeshiさんが採取・クリーニングした化石は、Threads(@japan.angustidens1102)とInstagram(@japan.angustidens1102)で公開中。先日には、Takeshiさんいわく「(カニと違って)ハサミや脚以外は化石としては残りません。そして非常に珍しいです」というヤドカリの化石を発見して興奮した様子が、実際の化石の写真とともに投稿されました。

画像提供:Takeshi(@japan.angustidens1102)さん

配信元: ねとらぼ

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