桜井ユキ「キャストの方たちに会うたびに“さとこ”を取り戻した」特別編放送への想いを明かす<しあわせは食べて寝て待て>

桜井ユキ「キャストの方たちに会うたびに“さとこ”を取り戻した」特別編放送への想いを明かす<しあわせは食べて寝て待て>

キッチンで幸せそうに食べるさとこ(桜井ユキ)
キッチンで幸せそうに食べるさとこ(桜井ユキ) / (C)NHK

桜井ユキが主演を務めたドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」(2025年、NHK総合)の新たなエピソードとなる特別編「しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~」(夜10:00-11:12、NHK総合)が8月18日(火)に放送される。この度、主演の桜井からコメントが到着した。

■ドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」とは

本作は、水凪トリの同名漫画をドラマ化。一生付き合う病気になった麦巻さとこ(桜井)は、週4日のパートで何とか一人で生きていこうとする。マンションを買う夢も諦め、見つけたのは築45年、隣には90歳になる大家さんが住んでいる家賃5万円の団地。病気になってから人付き合いにちゅうちょするさとこには気が重い。だが、大家の鈴さん(加賀まりこ)宅に住む謎多き料理番の司(宮沢氷魚)が作った温かいスープに救われる。

薬膳のごはんを生活に取り入れているという二人に興味を持つさとこは、団地暮らしを決心し、薬膳や丁寧な暮らしを学んでいく。地味だけど身体においしい薬膳ごはんと、たおやかな団地や職場の人間関係を通して心身を取り戻していったさとこは、身近にあった自分次第のしあわせに気づいていく。
特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」より
特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」より / (C)NHK


■桜井ユキコメント「キャストの方たちに会うたびに“さとこ”を取り戻していった」

――特別編の話を聞いた時、どう思いましたか?

単純にすごくうれしかったです。前作の撮影を終えた時に、どこかでまた皆さんと集まれるんじゃないかなという気がしていました。それは願望も含めてですけど。撮影時間が本当に楽しかったので、いつ撮影になるんだろうなと心待ちにしていました。

――クランクイン初日はどうでしたか?

1年ぶりということもあり、再びさとこを演じることへの若干の不安がありました。バス停で歩いているシーンは、自分の中でまだ不安要素がちょっと残っていて、歩き方だったり、そのテンポがなかなかうまく取り戻せないところがありました。正直、あの時はセリフがなくてよかったなと思っていたんです。

でもその後、司(宮沢)と会うシーンを撮影させていただいた時に、パチンと来たというか、さとこってこの温度感だったなというのを取り戻せて、「あ、さとこに戻れた」と感じました。そこはすごく氷魚くんに助けられました。その後、鈴さん(加賀)にまた再会した時に、さらにそこでさとこが完成したというか、やっと戻ってきたなと思えました。最初からさとこに戻れたというよりは、キャストの方たちに会うたびにどんどん“取り戻していった”という感覚が一番しっくりきます。

■印象に残っているのは「早朝に司と塩むすびを食べるシーン」

――印象に残っているシーンは?

早朝に司と、とある場所に向かうシーンです。深夜2時ぐらいに集合しまして、本当に景色が美して。あの景色を見た時に、「あ、司さんはこれをさとこに見せたいと思ってくれたんだ」と心から感じました。司は身近な幸せを、さとこにそっと優しく届けてくれる存在。こんなところにもさとこの知らない美しい景色や幸せがあって、それを一緒に共有しようと言って、司が連れて行ってくれたあの景色が本当に忘れられません。

その後に、なんてことない塩むすびを一緒に食べるシーンもありました。セリフはそんなに多くなく、静かなシーンではあるんですが、温かで些細な幸せを感じさせてくれるあそこの一連はまさに私が「これぞ『しあわせは食べて寝て待て』だな」と思うシーンで、とても心に残っています。

また、現場にはフードコーディネーターの飯島奈美さんが駆けつけてくれて、早朝に温かいおむすびを握ってくれました。私も氷魚くんもとても驚きましたし、「握り立てを食べてほしい」とおむすびを届けてくれたそのお気持ちがすごくうれしかったです。
特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」より
特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」より / (C)NHK


■共演の宮沢氷魚&加賀まりこは「塩梅が絶妙」「その場が柔らかくなる安心感」

――宮沢さん・加賀さんとの共演はいかがですか?

加賀さんが演じられる鈴さんは、実は原作を読んで想像していた印象からちょっと違ったんです。「あ、こういう鈴さんで来るんだ」という衝撃からの、そこからの鈴さん、本当に大好きになりました。気を遣われすぎてしまうと逆に萎縮してしまったりすることって日常でも多々あると思いますし、もちろん鈴さんは空気を読んで、優しさも込めて接してくださってるんですが、時にあえて気づかないふりをしてさとこに遠慮せず来てくださるあの感じ、その加賀さんの塩梅がもう絶妙で。「あ、こういう人がそばにいたら本当に救われることってあるんだろうな」と思いました。

氷魚くんが演じる司は、原作から飛び出してきたような魅力もありつつ、そこに氷魚くん自身の持つ柔らかさだったり、繊細さみたいなものがプラスされて、司がいるだけでその場が柔らかくなるというあの安心感、本当に素敵だなと思います。お芝居をしていても沈黙が嫌じゃない、むしろ沈黙さえも心地がいいと思えるテンポの取り方や雰囲気を醸し出せるのがすばらしくて、それが司のキャラクターの魅力でもあり、やっぱり氷魚くんが演じるからこその魅力だと強く思っています。

■取り入れた薬膳食材は「ニラ」 自分の体に気を使う時間の大切さを実感

――薬膳や養生について、撮影を通して取り入れた習慣はありますか?

ニラをよく食べてます。前作に登場したニラに黒ごまをかけて炒めるメニュー、ニラを炒めてそこに黒ごまがかかっているだけのお弁当のおかずだったんですが、それがびっくりするぐらいおいしくて。いろいろ調べると、やっぱりニラはすごく体にいい効能があるみたいで。それ以来「ニラにゴマかけとけばなんとかなるかもしれない」と思って、忙しい時とか、撮影が続いて食事にちょっと気を遣いたいという時に、私はごま油でニラを炒めて黒ごまかけて済ませています。そういうのでも自分の体に気を遣ってるんだって思える、その時間もすごく大事だなと思うようになりました。

以前は、薬膳というものに対して、もっとハードルの高い、手の出しづらいイメージが私にもありました。でもこのドラマの撮影を通して飯島さんの作った薬膳料理というものをいただいて、「あ、これも薬膳なのか」「このシンプルな調理すらも薬膳と呼んでいいのか」という新しい発見が本当にたくさんあって、意識が変わりましたね。

■「特別な出来事が起きるわけではありません(笑)」団地の温かな空気感を感じてほしい

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

スペシャルドラマだからといって特別な出来事が起きるわけではありません(笑)。ただ、もう一度あの団地の人たちに会いたい、あの温かな空気を感じたい。そんな気持ちで観ていただけたらうれしいです。この夏も、皆さまが健やかで穏やかな日々を過ごされますように。スタッフ・キャスト一同、心を込めて撮影しました。ぜひ楽しんでいただけたら、しあわせです。
特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」より
特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」より / (C)NHK

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