横田真悠“テルマ”が悲しい過去に押しつぶされそうになる中、田辺桃子“ルイ”と林芽亜里“イズミ”がピンチに<推しの殺人>

横田真悠“テルマ”が悲しい過去に押しつぶされそうになる中、田辺桃子“ルイ”と林芽亜里“イズミ”がピンチに<推しの殺人>

アイドルへの思いが強いテルマ(横田真悠)の過去が明らかに
アイドルへの思いが強いテルマ(横田真悠)の過去が明らかに / (C)遠藤かたる/宝島社/ytv

田辺桃子、横田真悠、林芽亜里がトリプル主演を務める「推しの殺人」(毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系/TVerにて配信)の第3話が10月16日に放送された。事務所の社長を殺して共犯関係になったアイドルの3人。隠ぺいを必死に守ろうとする中、テルマ(横田)の過去が明かされた。(以下、ネタバレを含みます)

■「このミス」大賞文庫グランプリ作品を実写化

同作は、2024年『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリを受賞した、新進気鋭の作家・遠藤かたる氏による本格クライムノベルが原作。

主人公となるのは、大阪で活動する3人組アイドル「ベイビー★スターライト」、通称ベビスタのメンバー。田辺は流されるままアイドルになった頭脳派クール系の高宮ルイ、横田はアイドルで成功することに並々ならぬ意欲を持っている早川テルマ、林は恵まれた容姿で裕福な家庭で育つが孤独を抱える一番人気の沢北イズミを演じる。

さまざまなトラブルを抱える中、殺人という罪を犯してしまった彼女たちは、その罪を隠蔽しようとする。しかし、時を同じくして日本中を騒がせていた未解決連続殺人事件に巻き込まれていく。

ほかに、ベビスタの事務所社長の大学時代の先輩で、ルイと過去に付き合っていたマーケティング会社社長・河都を城田優、河都と同級生の弁護士・矢崎を増田貴久(NEWS)、未解決連続殺人事件を捜査する警視庁捜査一課の刑事・望月を曽田陵介、ベビスタのマネージャー・土井をトラウデン直美が演じる。

■同級生に街中で声を掛けられたテルマ

事務所の社長・羽浦(田村健太郎)を殺したことを知っている元メンバーのミチル(なえなの)にはめられそうになったり、羽浦を埋めた場所が掘り返したような跡があったり、ルイの幼なじみでもある望月が羽浦の“行方不明”を聞いたことで気にかけて会いに来たり。マネージャーの土井が依頼した調査会社の下谷(テイ龍進)の動きもあって、次から次にトラブルや不安になることが押し寄せるルイたち。

そんな中、街中で同級生に声を掛けられたテルマが自室に引きこもってしまう。「私たち、一蓮托生なんでしょ」。心配したルイとイズミがそう呼び掛けると、テルマは出てきた。夕食のすき焼きを一口食べたテルマは、自身の過去について語り始めた。

勉強も苦手で極貧家庭だったテルマは、声を掛けてきた同級生たちにいじめられていた。そんなある日、下駄箱に人気者の同級生から告白の手紙が置かれていた。かつてずぶぬれになったテルマにタオルを差し出してくれた優しい同級生。彼に勧められてアイドルになったのだと打ち明けた。

■過去のうそを打ち明けたテルマが姿を消す

ところが、そこにはうそがあった。

ライブに客としてやって来て、自分をあざわらう同級生を見て、過去がよみがえるテルマ。なんとか乗り切ったものの、SNSに悪口を書き込まれてしまう。弱気になったテルマは羽浦の件についても明かそうと言い出す。

実はラブレターは、いじめていた者たちが用意した偽物で、「付き合いたいなら、アイドルみたいにかわいくて、人気がないと無理やな。お前には一生無理や」と笑われたのだった。

そんなテルマに「あきらめていいの」とルイ。「私はテルマがいっつもレッスンがんばっているのを見て、かっこいいなって思ってたよ。アイドルで天下取るんじゃなかったの?ここがテルマの居場所なんじゃないの?」と続けた。

しかし、テルマは一緒に住んでいるイズミのマンションから姿を消してしまう。そんなとき、下谷がマンションにやって来て、土井も同行していたことで中に入れざるをえなくなってしまった。

■羽浦について調べる調査員がルイたちの犯行を言い当てる…

イズミが羽浦と付き合っていたとカマをかけた下谷。証言をとった羽浦の元妻が女性の影を感じていたのは本当で、下谷はそのことや羽浦の自宅兼事務所からなくなっていたベビスタのトロフィーなど気になる小さな点を組み合わせていくと「ある1枚の絵が見えてくる」と、ルイたちの犯行をほぼ間違いなく推測していた。そのため下谷は凶器になったと考えられるトロフィーを探しに来てもいたのだ。しかも、それをルイが隠し持っていることまで当てた。

部屋を探させる許可を出したルイは、「もし見つかったら私が1人でやったと言うしかない」という覚悟をしていた。下谷が隠し場所の押し入れの戸に手を伸ばしたとき、テルマが戻って来た。

「下谷さん、ほんまのこと話します」とテルマ。ルイとイズミに緊張が走るが、「私ら、下谷さんの考えているようなこと、していません。羽浦さんは、あたしの希望やったんです。あたし、ずっとアイドルになりたかったんです。それをかなえられるたった1つの希望が羽浦さんです」と語る。下谷はトラブルがあったことを指摘するが「本心では社長のこと信じてました。だから接待もがんばってたんです。なのに、疑われるなんて…悲し過ぎます」とすすり泣いた。

そのテルマの名演技にルイとイズミも乗る。ところがその合間に下谷はルイの押し入れを探る行動に。しかしトロフィーを見つけることはできなかった。実は、テルマの話に下谷が集中している間にルイは押し入れからトロフィーを取り出して別の場所に隠したのだった。

危なっかしいながらも、何度も危機を乗り越えていく3人の様子に見ているこちらも手に汗握る。また、自殺しようとしたテルマが「一蓮托生」になったルイとイズミの存在で思いとどまったように、犯行前は決してよくはなかった3人の絆が深まっているのも、本当はダメなのだがグッとくるものもある。

とはいえ、同時進行の連続殺人事件も動きを見せ始め、ラストでは3人の前に警察官が現れたところで幕を閉じた。ハラハラする展開は終わりそうにない。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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