慢性活動性EBウイルス感染症の前兆や初期症状について
初期には発熱が目立ち、だるさ・リンパ節の腫れなどが続きます。経過中に消化管潰瘍、冠動脈瘤、間質性腎炎、血管炎、脳や末梢神経の障害などの臓器合併症が現れることがあります。皮膚では、日光で悪化する水疱性の皮疹(種痘様水疱症)や、蚊に刺されると強く腫れる(重症蚊刺アレルギー)ことがあります。ときに血球貪食症候群で急激に発症することもあります。
慢性活動性EBウイルス感染症の検査・診断
診断基準(厚生労働省研究班、2022年)では、以下をすべて満たすことが必要です。
伝染性単核症に類似した症状が3か月以上続く・繰り返す(発熱、リンパ節腫脹、肝脾腫など)
末梢血や組織でEBウイルス量が多いことを確認
T細胞またはNK細胞にEBウイルスに感染していることを証明
他の疾患では説明できない(免疫不全、自己免疫・炎症性疾患、膠原病、他の悪性リンパ腫などを除外)
このほか、血液検査、超音波やCTなどの画像検査、必要に応じて皮膚や消化管の生検、骨髄検査を組み合わせて、臓器の状態や病勢を評価します。

