マイホームを建てて数年が経ち、ご近所とも平穏な日々を送っていたときのこと。隣家のリフォーム工事中、お隣の奥さまから突然「境界のブロック塀はうちの敷地なので撤去しますね」と声をかけられました。「え、うちの敷地なんですけど……?」と頭が真っ白になった私は、まず事実を確かめることにしました。
お隣さんとわが家の境界線
わが家を建てて数年が経ったころ、隣家のリフォーム工事がきっかけで、土地の境界線をめぐる問題が起きました。
工事で新しくフェンスを立て直すとき、お隣の奥さまから「境界のブロック塀はうちの敷地内にあるので、撤去して工事を進めますね」と声をかけられたのです。私はずっと、その塀がわが家の敷地内にあるものだと思い込んでいました。だから、突然そう言われて、頭の中が真っ白になったというのが正直なところです。
「もし本当にお隣の敷地だったらどうしよう」「でも、うちのものだと聞いていたはずなのに」と、いろいろな考えが一度に浮かびました。ただ、ここで慌てて言い返しても、お互い気まずくなるだけだろうとも思ったのです。
まずは事実をきちんと確かめようと、新築時の確定測量図や図面などの書類を引っ張り出して、一枚ずつ入念に確認しました。そのうえで夫にも相談し、「感情的にならず、資料を見せながら落ち着いて話そう」と2人で決めました。相手を言い負かしたいわけではなく、お互いが納得できる形にしたかったからです。
後日、その図面を手に持ってお隣を訪ねました。土地の境界杭の位置を一緒に見ながら、「実は、この杭のラインからこちら側がわが家の敷地になっているようなんです」とお伝えしたのです。書類と実際の杭を並べて確認してもらったところ、お隣も勘違いに気づいてくださって、「大変失礼しました」と納得していただけました。
最初は本当に驚きましたし、少し身構えてもいました。それでも、測量図面を用意して、実際の境界杭を一緒に見ながら確認したことで、角を立てずに理解してもらえたのだと思います。おかげで工事もトラブルなく終わり、その後もお隣とはこれまで通りのお付き合いが続いています。
思い込みだけで動かず、まず事実を確かめてよかったと、あらためて感じています。あのとき慌てずに資料を確認したことが、お互い気持ちよく過ごせるきっかけになったのだと思います。大切な書類は、やっぱり取っておくものだと実感した出来事でした。
著者:金子愛依/30代女性/4歳の娘の母。会社員。趣味はお菓子作り
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)

