
「大学生の息子に月30万円の仕送りをしている」という佐藤さん。同僚の山本さんはそれを聞いて、「足りない分はアルバイトで稼げばいい」と反論する。今回は、ホンダアオイ(@hondagobo)さんの漫画『大学生の息子に仕送り30万はアリか?』を紹介するとともに、制作のきっかけを聞いた。
■同僚も絶句…「月30万円」の仕送りをする父親の真意

佐藤さんは、大学生の息子に月30万円の仕送りをしているという。驚いた同僚の山本さんは、「普通、7万くらいでしょ。足りない分はアルバイトして稼げばいい」と返す。
しかし、佐藤さんが30万円もの金額を仕送りするのには理由があった。遺産をもらったとき、やりたいことのほとんどが終わっている年齢よりも、若いときにお金があったほうが有意義に使えるだろうという考えだ。確かにアルバイトに比重がかかって学業がおろそかになるよりも、視野を広めるために旅行に行けるような余裕があるに越したことはない。
■名著から着想「遺産相続のタイミングは遅すぎる」

ホンダさんに制作のきっかけを聞くと、次のように明かしてくれた。
「元ネタは『Die with Zero』という本です。第5章のなかに『たいていの人は相続が遅すぎる』という話が出てきます。そこでは49歳のときに13万ドルの遺産を受け取ったのだが、もしそれが10や20年前にもらえてたら、私は貧困時代を経験しなくて済んだ、みたいな話が出てきます。そこから着想を得て今回の漫画を描きました」

この漫画を通じて、「仕送りで30万円は確かに高いかもしれないが、遺産相続で渡すのとタイミングが違うだけで変わらない。むしろ若いころに渡したほうが子どもの人生を豊かにすると思いませんか?」という問いを投げかけてみたという。
「あえて『仕送り30万円』という拒否反応が起きるような話にすることで目を引き、でも考え方を変えたらアリかもしれないと思わせたかった。本質を見てほしいという願いで作りました」(ホンダさん)
■「借金して詰む」「渡さないのも教育」賛否両論の反響


結果として、読者からはさまざまな声が寄せられた。「有意義に使えるのはむしろ少数派で、9割はギャンブルや夜遊びなどでバカな使い方をして、借金までして詰むということで不賛成」「渡さないのも教育」「社会人になって給料が20万円だと苦労する」などの反対派のコメントが多い。
その一方で、「60歳過ぎて遺産がくると、正直言って『今更』と思うため賛成」「若いうちになんでも体験しておかないと、年取ってからの失敗は痛い思いをする。子どもが欲しがったらあげる派。お金の使い方を教えるところまでが教育」といった賛成派の意見もあがった。
賛否はあるが、親に元手があっての話である。個人的には「仕送り金額や教育論は置いといて、子どもにスパッと渡せるこんな親父になりたい」という意見に賛同したい。ホンダさんは、そのほかに『1億円を貯めてFIREを目指した男の人生』など、お金の使い道について考えさせられる漫画を手がけている。
取材協力:ホンダアオイ(@hondagobo)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

