今から8年ほど前の話です。当時、家族でお出かけをしたときに、夕ごはんをバイキングのお店で食べることにしました。そのお店では3歳までは無料で、4歳になると料金がかかる仕組みでした。
幼い娘のひと言で、とんでもない事態に…
当時、娘は3歳。ただ、4歳の誕生日がもうすぐだったため、本人も「もうすぐ4歳になる」ということをとても楽しみにしていました。
お店に到着し、店員さんから「お子さまは何歳ですか?」と聞かれたときのことです。私が答えようとした瞬間、娘が突然「4歳です!」と元気いっぱいに答えました。しかも、小さな手の指までしっかり「4」にしていたのです。私は慌てて、「違います、まだ3歳です!」と言い直しました。
すると店員さんは少し困ったような表情で、「お子さまご本人が4歳とおっしゃっていますし……。恐れ入りますが、年齢を実際より低く申告するのはルール違反になります……」と言いました。きっと私が慌てて言い直したのが、かえって怪しく見えたのかもしれません。
とても焦りましたが、ここでさらに慌てて言い返しても余計に怪しまれてしまうかもしれないと思い、「本当にまだ3歳なんです。確認していただいて大丈夫です」と、持っていた娘の保険証を見せました。
生年月日を確認した店員さんは、「大変失礼いたしました。本当に3歳ですね」と納得してくれました。そしてなんと、娘に向かって笑顔で「もうすぐ4歳なんだね。お誕生日、楽しみだね!」とやさしく声をかけてくれたのです。すると娘も、うれしそうに「うん!」と満面の笑み。誕生日が待ち遠しくて、すでに自分は4歳になったつもりでいたようでした。
その場では突然疑われて戸惑いましたが、事情をきちんと説明して確認できるものを見せたことで、店員さんにもわかってもらうことができてよかったです。疑われて気まずい雰囲気だったのに、店員さんの娘への声かけでほっこりした気持ちになれて、驚いたけれども最終的には心があたたかくなる出来事でした。
思いがけない誤解が生まれると、つい焦ったり感情的になったりしてしまいがちですが、そんなときこそ慌てず、相手に事情を伝えることが大切なのだと実感したこの一件。これからも何か誤解されるようなことがあったときには、落ち着いて一つずつ説明するよう心がけたいと思います。
著者:下澤 鈴子/40代女性・主婦
11歳の娘を育てる母。ほぼワンオペ育児だが、頑張っている。
作画:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)

