交際していた彼女と婚約し、両家顔合わせをすることになりました。両親同士は以前から面識があり、食事会も和やかに始まったのですが……。お酒が進むにつれて、思わぬ展開になってしまったのです。
和やかな顔合わせのはずが…
顔合わせの場所に選んだのは、落ち着いた雰囲気の個室があるお店でした。
両親同士はすでに何度か会ったことがあったため、それほど緊張することもなく、食事をしながら穏やかに会話が進んでいました。
「このまま無事に終わりそうだな」
僕もそう安心していたのですが、お酒が進むにつれ、少しずつ雰囲気が変わっていきました。
僕の両親は彼女のことを褒める一方で、なぜか僕については「昔から頼りなくて」「この子で本当に大丈夫?」など、僕を下げるような発言を繰り返すようになったのです。最初は笑って聞き流していました。しかし、どんどんエスカレート。結婚を控えた大切な場で何度も言われるうちに、僕はだんだん耐えられなくなってしまいました。
そして、我慢の限界に達した僕は、少し頭を冷やそうと外に出たのです。
怒りに任せてしたことを大後悔
外は雨が降っていましたが、気持ち的に傘をさす余裕もなく、そのまま歩き続けました。
頭の中では、両親に言われたことが何度もよみがえります。そのうち、怒りを抑えられなくなった僕は、近くにあった電柱を思い切り殴ってしまいました。
当然、手には痛みが走りましたが、そのときは興奮していたこともあり、それほど気に留めませんでした。
しばらくして気持ちも落ち着き、店に戻りました。その後は大きなトラブルになることもなく、顔合わせは終了。
ところが翌朝、自分の手を見るとひどく腫れていました。痛みも強くなっていたため病院へ行くと、医師からまさかのひと言。
「骨折しています」
まさか電柱を殴って骨折するとは思わず、恥ずかしさと後悔でいっぱいになりました。骨折したことで仕事にも制限がかかり、職場の人たちには迷惑をかけてしまいました。一方で、事情を知った同僚から「電柱にけんかを挑んでも勝てないよ」と笑われ、今ではすっかり笑い話になっています。
どれだけ腹が立っても、感情のまま行動すれば結局困るのは自分です。この出来事以来、気持ちが高ぶったときほど、すぐに行動に移さず、冷静になる時間をつくることが大切だと身をもって学びました。
著者:山下大志/30代男性・フルタイムで働く、二児の父です。仕事や家事、育児に追われる日々。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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