男性の亀頭や包皮に炎症が起きる亀頭包皮炎。自然に治ることも多いとされていますが、「パートナーには感染しないのか?」「どうすれば予防できるのか?」など疑問を感じている人もいるかもしれません。そこで、亀頭包皮炎の治療と予防法について、KANDA NISHIGUCHI CLINIC院長の板東先生に聞きました。

監修医師:
板東 大晃(KANDA NISHIGUCHI CLINIC)
自治医科大学医学部医学科卒業。日本抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医、再生医療抗加齢学会、日本再生医療学会、日本メンズヘルス医学会、日本性感染症学会、日本性機能学会、日本美容内科学会、日本美容皮膚科学会。
編集部
亀頭包皮炎の治療はどのようにおこなうのですか?
板東先生
原因によって治療は異なりますが、一般的にはステロイドなど抗炎症の塗り薬を使用します。状況に応じて、抗菌薬や抗真菌薬の外用薬、また抗菌薬の内服薬を併用することもあります。自己判断で市販薬を使わず、医師の診断を受けてください。
編集部
治療期間はどれくらいですか?
板東先生
軽度であれば数日〜1週間程度で改善することが多いです。ただし、原因がカンジダや慢性炎症の場合は、治癒までに4週間以上かかることもあります。症状が治まっても自己判断で治療を中断せず、医師の指示どおりに続けることが大切です。再発を防ぐためにも、完治の確認までは通院を続けましょう。
編集部
どうすれば予防できるのですか?
板東先生
もっとも重要なのはストレス疲労を溜めず、洗い過ぎたり、自慰行為や性行為をしすぎたりしないことです。洗うことに関しては、普通に洗えば問題なく、清潔を意識しすぎる必要はありません。また、性行為の際にはコンドームを使用すること、通気性のよい下着を選ぶことも予防に役立ちます。ただそれでもストレス疲労は自分でコントロールできない部分も多く、その意味では亀頭包皮炎は予防できない面もあります。
編集部
繰り返す場合はどうすればよいでしょうか?
板東先生
何度も繰り返す場合は、包茎の有無や基礎疾患(糖尿病など)の有無を確認する必要があります。包茎が原因であれば、手術によって改善が見込めることもあります。また、体質的に炎症を起こしやすい人もいるので、定期的な通院やライフスタイルの見直しも重要です。再発を防ぐには、根本的な対処が欠かせません。
編集部
最後にメディカルドック読者へのメッセージがあれば。
板東先生
亀頭包皮炎はほとんどの男性が一度はなったことがあるかと思います。そして、部位が部位だけに、性病なのではないかと心配される人も多いのではないでしょうか。ですが、前述の通り、90%は性病ではありません。ストレスや疲労、刺激が原因となることがほとんどで、私はその場合の表現方法として、「おちんちんの風邪です」と伝えています。風邪は1年に何回かはかかるし、そのときだけ安静にして一時的に薬を使えばすぐによくなります。亀頭包皮炎も同じ考え方です。しかし、中にはドクターショッピングを繰り返し、治っているのにも関わらず延々と塗り薬を塗っている患者さんもいます。その原因のひとつとして、現在日本には亀頭包皮炎をマネジメントできる先生があまりいない、ということが挙げられます。ぜひ信頼できる専門医を訪ね、適切な治療を受けてほしいと思います。
※この記事はメディカルドックにて<アレは性病!? ほとんどの男性が経験する「性器のかゆみ・腫れ」の正体【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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