
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。本記事では、母親と子どもの周辺関係を取り巻く作品を3作品を紹介する。
■「嫌だって言ったのに…」平穏な日常を切り裂く、12歳の娘の妊娠と母の執念の復讐劇
まず紹介するのは、ゆっぺさんが著者を務める「娘が12歳で妊娠しました」。実話をベースに、若年妊娠のリアルと母の執念を描く衝撃のセミフィクションで描かれている。
〈あらすじ〉
家事も育児も非協力的な夫との生活の中で、パート主婦・麗美の唯一の救いは、素直で優しい12歳の娘だった。しかしある日、その平穏な日常は「娘の妊娠」という受け入れがたい事実によって音を立てて崩れ去る。中絶期限が迫る中、娘は「嫌だって言ったのに…」と涙ながらに漏らすのだった。
娘のSOSを見逃していた自分を「母親失格」と責めながらも、麗美は娘の人生をめちゃくちゃにした犯人への復讐を誓う。やがて疑惑の矛先は、信頼していたイケメン担任教師へと向かい、執念の「裏アカ特定」で醜悪な本性が暴かれていく。社会的孤立や若年妊娠のリスク、そして愛する我が子を守るための母の執念を描いた衝撃作である。
■「お母さんがなんとかしてあげる」行き過ぎた母の愛が、可愛い娘を孤独へと追い詰める
続いて紹介するのは、さやけんさんが著者を務める 「『お母さんの言うとおり』にしてきたのに 家族全員でいじめと戦うということ。 サキコの場合」だ。可愛い娘のためにモンスターペアレントと化した母親と、その支配から娘が解放されるまでの葛藤を描く。
〈あらすじ〉
小さいころから「お母さんの言うことは絶対!」と信じて生きてきたサキコ。どんなときでも自分を肯定し、守ろうとしてくれる母だったが、その過保護さは次第にエスカレートしていく。「お母さんの言うとおりにすれば大丈夫だから」という言葉は、やがてサキコから自由を奪い、周囲の反感を買って孤独へと陥れていくのだった。
本作は、前作「家族全員でいじめと戦うということ。」で主人公がいじめられるきっかけを作った同級生・サキコの視点から描かれた物語である。母親の歪んだ愛情が周囲を巻き込んでいく様子と、娘が母の支配からいかにして自立していくかを描いた、胸が締め付けられる作品である。

■18歳の娘が連れてきたのは41歳の男。歳の差交際と迫る影
3本目に紹介する作品は、蟹乃まよさんの「娘が23歳年上の彼氏を連れてきました」だ。子どもの歳の差交際に対する親の葛藤と、謎のストーカー被害が絡み合うサスペンスフルなヒューマンドラマ。
〈あらすじ〉
過去にストーカー被害に遭い、男性恐怖症に悩んでいた18歳の一人娘・美月。そんな彼女から「紹介したい人がいる」と告げられ、母・優子は彼氏ができたことに安堵する。しかし、娘が連れて来たのはなんと41歳の男だった。「まともな男が23歳年下の女性に手を出すわけがない」と、優子は二人の交際をどうしても認めることができず、娘との関係は次第に悪化していく。
それでも、美月の純粋な思いや彼の誠実さに触れ、優子は少しずつ考えを改めていく。しかし、時を同じくして美月のストーカー被害が再発してしまう。歳の差交際に向き合う母の葛藤と、偶然とは思えない不可解な事件の行方を描いた物語である。


