長年付き合っていた彼と、入籍する日のことです。婚姻届を書き終え、準備は完璧だと思っていた私たち。幸せいっぱいで役所へ向かったのですが……。
準備万端整った状態で迎えた入籍当日
過去、私と夫が結婚するときの出来事です。彼とは長く付き合っていたこともあり、結婚が決まってからの準備も順調に進んでいました。
婚姻届も何度か見直し、記入漏れがないことを確認。入籍当日の朝は、「ついに今日から夫婦になるんだね」と2人とも浮かれていました。
役所の前では、2人で婚姻届を持って記念写真を撮影。
「あとは出すだけだね」
そんなことを話しながら、私は何の心配もせず窓口へ婚姻届を差し出しました。
ところが、職員の方が書類を確認したあと、申し訳なさそうに口を開いたのです。
「必要な書類が足りないようです」
話を聞くと、本籍地以外の役所へ婚姻届を出す際には、戸籍謄本が必要だとのこと。私はいらないと思い込み、持参していなかったのです。
※2024年3月1日から、婚姻届などの戸籍届出時に戸籍謄本の添付は原則不要となっています。
パニックになる私を見て、夫は…
「どうしよう……!」
今日という日のために準備してきたのに、自分のミスで予定していた日に入籍できないかもしれない。そう思った瞬間、一気に頭が真っ白になりました。
しかし彼は私を責めることなく、「大丈夫。取りに行けばいいんでしょ?」とひと言。
私の本籍地がある役所までは、車で往復すると2時間ほどかかります。それでも彼は嫌な顔ひとつせず、すぐに車を出してくれました。
車の中でも私は「間に合わなかったらどうしよう」と焦っていましたが、彼は「今の時間ならまだ間に合うよ。大丈夫」「あとで笑い話になるって」と励ましてくれたのです。
その言葉に少しずつ気持ちも落ち着き、無事に必要な書類を用意することができました。そして夕方、再び役所へ向かい、婚姻届を提出。
窓口で受理されたと聞いた瞬間、心からホッとしたのを覚えています。トラブルが起きたときに私を責めるのではなく、すぐに「どうすれば解決できるか」を考えて動いてくれた夫の姿を見て、この人と結婚できてよかったと改めて感じました。
現在は入籍時に戸籍謄本は原則不要となっていますが、大切な予定ほどお互いに事前確認することの必要性を強く感じました。また、思い通りにいかなかったときにどう支え合えるかも、夫婦にとって大切なことなのだと思った出来事です。
著者:葉山奈緒/30代女性・会社員です。最近はキャンプや韓国ドラマ鑑賞にハマっています。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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